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【保存版】ボクシングを始めることを考えている方へ伝えたい大切な話
今回ご紹介しますのは、ボクシングを始めることを考えている方へ伝えたい大切な話です。
ボクシングを始めたいと思っているんだけど、色々と不安。経験者からのアドバイスがほしい。
- ボクシング始めようと思っているけど色々と不安
- ボクシングを始める年齢が遅いのではないかと思っていて不安
- ボクシングを始めるのにどのくらい費用がかかるか不安
- 女性でボクシング始めたいけど、ジムって男性ばかりのイメージで不安
- 危険なイメージがあって不安・・
- 運動音痴だけど大丈夫かな?
こんなお悩みについて経験者の立場からご回答します。
ちなみに私について少しお話しますと、
ボクシング経験は10年以上。17歳からプロのボクシングジムでトレーニングを開始し、今までに都内の有名ジム含め、数多くのボクシングジムに通った経験や試合経験があります。(アマチュアでの試合戦歴は20戦ほど。)
今まで経験してきた観点から表題についてお話できればと思います。
ボクシングを始める年齢について(遅すぎるのではないかという不安等)
始めるのに年齢はあまり関係ありません。
アマチュアで楽しみながら試合をしたいとか、健康維持やシェイプアップを目的にするのであれば、それこそ40や50からボクシングを始めても遅くはない良いでしょう。
ボクシングジムには、仕事が終わってからシェイプアップ、健康維持のために来ている中年の方が沢山いらっしゃいます。
ただ、一つ申し上げておきたいのが、もし貴方様がプロの世界で世界チャンピオンを目指すんだという方であれば、例えば30代40代ではちょっと遅すぎます。
せめて十台後半~二十台前半にはスタートさせていたいところです。
日本で遅咲きの世界チャンピオンとして有名なのは、25歳でボクシングを始めた輪島功一さんや22歳でボクシングを始めた内藤大助さんなどがいます。
始めるのに早いに越したことはありませんが、20代前半であればまだまだ選手としては間に合う年齢ではないかと思います。
ただし、ラスベガスのような世界の頂点で活躍し、絶大な人気を誇るチャンピオンたちを見てみると、まだ3歳とか4歳とかその頃からボクシングを始めていたというケースが殆どです。
ボクシング協会の規定で、プロライセンスが取得できるのは32歳までです。
37歳までライセンスは所持できて、その時点でチャンピオンでなければ自動的にライセンスは無効になります。つまり、引退となるわけです。
なにがいいたいかというと、34歳(受験資格はプロテスト申込み時に満34歳までです。)まででしたら選手としてやっていく権利はあるということです。これは女性も同じです。
もし20代後半になってからボクシングで選手を目指したいという方、まだまだ遅くはないですよ。
17歳以上36歳まで(受験資格はプロテスト申込み時に満34歳まで)で、37歳に達したボクサーのライセンスは自動的に失効となります。
ボクシングを始める際の費用について
費用にかかるのは以下3つです。
- 月謝(1万円~1万五千円)
- 入会金
- トレーニング用品諸々
まず月謝という形で毎月ジムへ支払います。
おおよそ一万円前後が相場です。
※ジムによっては学生は7千円~8千円、女性は8千円、など割引で入会しやすい条件を出しているジムもあります。
多くは社会人は1万円~15,000円といったところです。
月謝とは別に入会金というものも必要です。
入会金はジムによるのですが平均はおおよそ1万円から2万円です。
月謝はジムによって銀行引き落としにしているところもありますので、毎月手渡しで支払うのが面倒であれば、そのような引き落としを利用するのが便利でしょう。
ただし、予定や都合があり、行けない月というのも出てくるケースがあるかと思います。
その場合は、事前にジム側へ確認しておくべきです。
(休む月は料金が引き落とされないか確認するなどはした方がいいでしょう。)
現金で手渡しするジムの場合は単純に用事がある月は「来月は休みます」と伝えればいいだけですのでその分気軽ですね。
三つ目には、ジムで使うシューズや服やグローブ、バンテージなどに費用がかります。
だいたいバンテージは入会するとタダでもらえることもありますが、古くなったら購入が必要です。
あとはボクシングシューズ、トレーニングウェア、マウスピースなどです。
- ボクシンググローブ
- ボクシングシューズ(こだわりがなければ最初はレスリング用のシューズや運動靴でも問題ないでしょう)
- マウスピース(略称:マッピ)
- バンテージ
- トレーニングウェア上下(Tシャツ、半ズボン):おすすめはアンダーアーマーです。
グローブは自己購入をおすすめします
肝心のグローブはジムに置いてあるものでもいいですが、正直ジム会員の皆さんが使いまわしているので臭いです(笑)衛生面的にも気になる方は、できれば自分用のものを買って持っておきましょう。
メーカーさえ選べば値段はさほど高くないですので、(三千円台のものもあります)自分用のグローブがあるとやる気も変わってきます。
▼以下の記事で自分に合いそうなメーカーがあるかどうか確認してみましょう。
- ボディーメーカー:日本製で価格は安いので初心者が手が出しやす。
- ウィニング:日本製でカラーオーダーができて名前も入れらます。高めで質がいいです。
- グラント:アメリカ製
- エバーラスト:アメリカ製
- ツインズ:タイ製
メーカーでも沢山あります。
ジムで購入する場合、割引でメーカーに注文することが可能であったり、バンテージも安くジムで買うことができるケースもあるので、ジムのスタッフに確認してみると良いでしょうね。
マウスピースは市販のものを買ってきて自分で作成する方法と、歯医者でつくる方法があります。
歯医者で作成する場合は一万円後半程料金がかかってしまいますが、市販で売られているものよりも、自分の歯にしっかりとフィットする質の良いマウスピースが手に入るのでおすすめです。
女性の方へ
ボクシングジムというと男性ばっかりで入りずらいみたいなイメージがあると思いますが、女性会員もしっかりといます。
女性も一定数の方がトレーニングやシェイプアップに来られています。
今までに私も色々なジムに遠征やスパーリングに行ったことがありますが、多いところで3~4人、小さいジムでも必ず1~2人は毎回見かけていました。プロを目指している女性会員の方と一緒にマスボクシングをやったことも何度かあります。
もし不安な方は見学に行った際に、
「このジムには女性は何人くらい在籍していますか」
「女性で毎日来られるのは何人くらいですか」
など事前に聞いておくといいでしょう。
やはり同性がいたほうがやりやすいという思いはどこかにあるでしょうし。
そんなの関係ないという方の方が多いと思いますが。
余談ですが、ジムの会長やトレーナーはもちろんですが、女性会員には優しく教えてくれます。(笑)
ボクシングを始める理由・目的を考えてみよう
- プロを目指すため
- アマチュアでやっていくため
- 健康のため
- ダイエットのため
- 筋肉をつけたいため
- 仲間が欲しいため(コミュニティー)
- もてたいから
- 憧れていた
- かっこいいから
- 強くなりたいため(心身ともに)
など色々と目的はあると思います。
自分がこのどれかなと考えてみてみましょう。
複数該当する場合もあると思います。
ボクシングをやる目的は複数あっていいかと思います。
自分の中にそういう明確なゴールや目的があると、それを行動に移しやすいということがあります。
例えば、プロになりたいなら週一回では少ないですよね。
最低でも週5日毎日2時間は時間を割きたいところ。
逆にシェイプアップしたいとかなら週2~3などでいいでしょう。
目的を明確にすることで行動プランができます。
そして継続するエネルギーにもなります。
強い思いや動機があるほど、情熱を持って取り組めます。
一度こちらを考えてみるといいでしょう。
年齢的に相手にされないんじゃないかというのは考えなくて良い
ジムも一応商売ですから練習生がいなければ運営や経営はできません。
(一部趣味として経営されている場合もあるでしょうが)
基本的には20代後半だろうと、30代40代だろうと、子供であろうと女性であろうと、中年であろうと、トレーナーやジム側はしっかりとひとりひとりの練習生に対して時間を割いてミットを持ってくれます。
そして、技術的なことでは聞けば何でも教えてくれます。
サンドバックを打っていればもっとこうしたほうがいいなどアドバイスをくれます。
相手にされないというのはおそらく世界チャンピオン専属のトレーナーなどをイメージしているからでしょう。
確かに強いジムでは有名トレーナーはランカー(ランキング上位選手)しか指導しない傾向はありますが、決してジム生をないがしろにするという意味ではありません。
ちゃんとトレーナーは役割分担されていますので、しっかりと指導してくれるトレーナーさんはいることでしょう。
ボクシングジムに通っていればすぐ知り合いができる
定期的に頻繁にジムに通っていると知り合いができていきます。
それはジムを通じて知り合った方々です。
世間話やボクシングについてのお話しなど色々と話すといいかと思います。
年齢的には離れている方でもいろいろなお話しができると思いますので、とても面白いです。
通うとなると、同じ時間帯になるでしょうから、やはり顔なじみができていきます。
すると継続して通う動機になっていきます。
運動音痴なのですがという場合
運動音痴だからこそやって欲しいと思います。
最初は皆格好がつかないものですが、面白いことにやればやるだけボクシングの型というものはできていきます。
運動音痴とは運動センスの問題ですから当然やれば上達します。
これは生まれつきとかいう類の話ではありません。
皆さん最初はぎこちないものです。
そこは全く心配しなくて大丈夫です。
また、ボクシングとは体の連動で行うスポーツですので否応なしに体の使い方が上手くなっていくでしょう。
また、個人スポーツだけにチームスポーツのような大きな責任感はなく、完全に個人の裁量にかかっているスポーツです。
ですので、自分のペースで少しずつ上達していくことができます。
「体力がないのですが、、」という方へ
体力がないからこそジムへ行って欲しいと思います。
ボクシングというのはスポーツの中でもかなり運動量の多いスポーツです。
ジムで練習する時間は人それぞれです。
体力がない方はないなりのメニューで取り組みましょう。
もし自分で考えることが難しい場合は、ジムのトレーナーなどに聞いてみましょう。
私が最初に入ったジムの会長は、
「一日30分でいいんだ、それを継続できるかだ」
とおっしゃっていました。
正直30分もしっかりと動けばかなり疲れます。
全身の瞬発力を使うスポーツですので体力もかなりつきます。
練習時間も自分で決めることができますので、
最初は無理なく始めて体力がついてきたら少しずつ練習時間を延ばしていきましょう。
ボクシングって危険なイメージがあるんですが、、、
おっしゃるようにボクシングは格闘技のひとつではありますので、ケガするリスクはあります。ただ、それはどのスポーツも同じではありませんか?
プロの高みを目指す選手によっては、日々スパーリングしなければいけませんので、ケガや事故のリスクはゼロではありません。そういうものを防ぐためにジムでは、
- 技量の差がある選手とはやらせない
- 薄いグローブではやらせない
- スパーリング中でも危ないと思えばトレーナーはすぐに止めます
できるだけ事故がないようにこういったことを徹底させています。
昔よりも選手の管理が厳重になっています。
また、ケガや事故をなくすためには、
- しっかりとした技術の習得を目指す
- 無理な減量はしない
- 必ずマウスピースをつけること
- ヘッドギアやオンスの大きいグローブをつける
など選手側の自己管理も大事になってきます。
そういったことを徹底させていればケガや事故のリスクは大幅に下がります。
昔とは違い、アマチュアボクシングやプロの試合でも、安全を考慮してレフリーが「ストップ」をかけるタイミングは早くなってきています。
ボクシングは殴り合いではなく、あくまでもスポーツでありますから、そこに関しては非常に厳しいです
ボクシングジムを探そう
次にボクシングをやるジムを探しましょう。
ボクシングは当然ボクシングジムに行かなければなりませんから、自分の目的に合ったジムにいくべきです。
例えば、プロを目指しているならよりチャンピオンや強い選手がいるジムに行ったほうが自分のスキルは上がるでしょうし、マッチメイキングもチャンスも多いでしょう。本気で目指すのであれば、引っ越すことも視野に入れるべきです。
逆にただ、ダイエットが目的であれば、そういう名門ジムに行く必要はないです。近場の駅近ジムで事足りるでしょう。
私がボクシングを始めた理由
私は高校3年の時にボクシングジムの門をたたきました。
高校生当時ずっと野球をやっていたのですが、ずっと野球で鍛えてきた筋肉を維持させたいという思いがありました。
むしろもっと鍛えたい(もっともっと筋肉をつけたい)という思いもありました。
引退してからかなり太る人も見ていましたし、せっかく今までやってきたことを無駄にはしたくないと思ったんです。
あとは、野球をやっていたときは晩年補欠だったことも理由の一つです。
いや正確に言えば高校時代は補欠にも入れないようなメンバー外でした。
そんな中で何か「試合」「レギュラー」に飢えていたところがありました。
それまでのスポーツ人生の分を取り返すため、レギュラーとして試合に出るために私は個人競技のボクシングというスポーツを始めました。
個人競技であればミスしても全て自分のせいです。
そういう点で団体競技から個人競技に移りたいと思っていました。
また中学時代からボクシングの試合を観ることが好きで良く観ていたこともあります。
さらに当時は総合格闘技のプライドが全盛期で数々の試合を観ているうちに影響されていました。
そういったいくつかの些細な理由があり、私はボクシングを始めました。
そんな趣味の延長のような理由ですので、ボクシングで食べて生きたいとかプロになってチャンピオンになりたい、などは本気で考えたことはありません。
最後に
もしボクシングを始めようと思われているのであれば、ぜひまずはジムに見学に行ってみて下さい。
自分が想像していたよりも通いやすいかもしれません。
見学するのはタダです。
それで何か違うなと思うのであればやめればいいだけの話です。
もし少しでもボクシングを始めようという思いがあれば、一度実際に見てみてから考えてみてください。
▼ボクシングご興味ある方はこちらの記事もご参考に。