目次
- 1 ボクシンググローブのおすすめメーカーを徹底比較します!
- 2 ボクシンググローブの歴史の中での変化
- 3 プロとアマでのグローブのオンスの違い
- 4 オンス別の用途について
- 5 パンチグローブと紐式とマジックテープ式の違いについて
- 6 「マイボクシンググローブ」を持っておくべきメリットについて
- 7 ウィニング(Winning)
- 8 レイジェス(REYES)
- 9 エバーラスト(Everlast Worldwide Incorporated)
- 10 グラント(Grant)
- 11 ツインズ Twins
- 12 ウィンディー(WINDY)
- 13 ロンズデール(Lonsdale)
- 14 リングサイド(Ringside)
- 15 リーボック(Reebok)
- 16 アディダス(adidas)
- 17 ボディーメーカー(BODYMAKER)
- 18 まとめ:結局どれがいいのか?「グローブは目的別に選ぼう」
- 19 ビギナーの方におすすめの記事
ボクシンググローブのおすすめメーカーを徹底比較します!
ある時、リチャードがパソコンに向かってにやついているのが見えた。
ボクシング競技や練習において拳を痛めないように装着する目的で利用されるボクシンググローブには、沢山のメーカーや種類があり、それぞれのメーカーにより、値段や質やデザインなど幅広く存在します。
こういった疑問にお答えしたいと思います。
そこで今回はグローブのメーカーと特徴と値段相場についてご紹介します。
その前に本記事解説の前に、私のボクシング経歴について簡単に自己紹介しておきます。
17歳からボクシングを始め、22になるまで大学のアマチュアボクシングで経験は20戦ほど。当時は頻繁に色々な都内のプロジムでC〜B級ボクサーとスパーリングしていました。(角海老宝石ジム・金子ジム・共栄ジムなど)。角海老宝石には1〜2年通っていました。社会に出て以降はプロの道には進みませんでしたが、その頃から世界のボクシングにのめり込み、休暇を使って、フレディ・ローチ氏のジムにロスに行ったり、イギリスのブレンダンイングルジムに行ったり、ボクシングの聖地MGMのあるラスベガスに行ったりと世界のボクシングに夢中になっています。
そのため、本記事に関しては長年数々のメーカーのボクシンググローブを利用してきた個人的な経験や考えが含まれています。その点に関しましてはボクシングに関して全くの素人が書いた記事ではないのでご安心下さい。
ボクシング始めたばかりの方には以下記事もおすすめ。
ボクシンググローブの歴史の中での変化
ボクシンググローブは、拳を傷めないよう保護する目的で使われます。
競技においては、ボクシングだけではなく、もちろんキックボクシングでも使われています。
古代ギリシャではかつて素手で競技を行っていましたが、時代の移り変わりとともに手袋や革紐に変わり、1865年の「クインズベリー・ルール」以降現在の原型であるオンスグローブの着用が義務付けられました。
プロとアマでのグローブのオンスの違い
現在、日本のアマチュアボクシングを統括する、日本ボクシング連盟(JABF)では、UJアンダージュニア(小中学生)、ジュニア(高校生)、シニア(19歳以上40歳以下)は基本10オンスを使用しています。(一部の重い階級では12オンスあり)
一方プロボクシングを運営の日本ボクシングコミッション(JBC)では以下となっています。
【男子】
一番軽いミニマム級からスーパー・ライト級(63.50キロ)までは片方8オンス(227グラム)、 スーパー・ライト級(63.50キロ)を超える契約ウエイトの場合は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用します。
もちろん、ウエルター級(66.68キロ)からヘビー級も同様に片方10オンスのグローブを使用します。
【女子】
https://www.jbc.or.jp/info/howtobox/kiso.html
一番軽いアトム級からフェザー級(57.1キロ)までは片方8オンス(227グラム)、 フェザー級(57.1キロ)を超える契約ウエイトの場合は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用します。
もちろん、スーパー・フェザー級(58.97キロ)からヘビー級も同様に片方10オンスのグローブを使用します。
オンス別の用途について
現在、ボクシンググローブで販売されているサイズとしては、8オンスから16オンスまでの以下5種類販売されています。結論から言えば、ジム練習で使うのに適しているのは8オンス〜12オンスがベストです。
体が大きな方は10オンスよりも12オンスの方がしっくりくる場合もあるかもしれません。
12オンス以上になると少しサイズが大きめに感じるかもしれませんので、女性やジュニア、階級的に軽い方などは8か10あたりがしっくりくると思います。
では、それぞれの大きさの特徴をご紹介しましょう。
8オンス
10オンス
12オンス
14オンス
16オンス
パンチグローブと紐式とマジックテープ式の違いについて
オンスの他にボクシンググローブは大きく分けると3種類に分かれます。
パンチンググローブ(練習用)
こちらは上記の8オンスで説明した内容と重複してしまいますが、パンチンググローブはクッションが薄目の作りになっています。
サンドバックやヘビーバックの練習にはあまり向いていないかもしれません。
小さ目で軽いのでバックの中ではかさばらないのが良いところ。
紐式(プロ試合用)
紐式はプロ試合用になります。※アマチュアの試合ではこのタイプは使いません。
プロのジムではスパーリング時にはこの紐タイプの12や14オンスでマスやスパーリングをすることが多いです。
他の人に結んでもらう手間があるため、サンドバックやミット打ちなどの個人練習用にはあまり向かない。
マジックテープ式(アマ試合or練習用)
これが練習用のボクシンググローブでは主流です。
アマチュアの試合もこのマジックテープ式です。
マジックテープなので自分で取付可能です。
「マイボクシンググローブ」を持っておくべきメリットについて
お次に自分だけのマイボクシンググローブを持っておくべき理由についてお話しておきます。
マイグローブはなぜ持っておいた方がいいかと言いますと、
- ジムに置いてあるグローブは不特定多数の会員が使い回すので正直臭い。
- 自分だけのマイグローブを持つことでボクシング対して愛着心が出る。
- 使い込めば自分だけの型に馴染むので拳を痛めることが少なくなる。
- 名前など入れられるブランドもあり、直ぐに自分のものだと分かりやすい。
これらのメリットがあるからです。
ボクシングジムには常にジム会員が使いまわせるグローブは置いてありますが、色々な人が使い回すので臭い・・。これが正直一番の理由です。
ジムでは色々な方が利用したグローブだと汗まみれになっており、装着すると中が仄かに暖かく(笑)、濡れていて汗臭い・・・なんてことは頻繁にあります。
だからこそオリジナルのマイグローブは持っておきたいものです。
以下からはボクシンググローブのメーカーをご紹介していきます。
ウィニング(Winning)
まずはじめにこちら!
今回私が注文したブランド「ウイニング」です。
ウイニングは日本のボクシンググローブを代表するメーカーといえるでしょう。
株式会社ウイニング(Winning)は東京都文京区に本社を置くスポーツ用品メーカーです。
ボクシング用品で有名です。現在、WBA・WBC・WBO・IBF公認、日本ボクシングコミッション(JBC)と日本アマチュアボクシング連盟(JABF)公認メーカーとなっています。
現在では、日本国内のほとんどの試合でこのウィニングのグローブが用いられています。
(1964年東京オリンピックでも使用されています)
また、数々の世界の名試合で使用されてきています。
グローブの特徴
カラーオーダーしたい方は公式サイトの製品紹介をご覧ください。
亀田和毅選手も愛用しています。(ラスタカラーの派手なカラーオーダーにしています。)
値段
レイジェス(REYES)
1920年創業のメキシコはメキシコシティにあるスポーツ用品(主にボクシング用品のメーカー・ブランド)です。
クレト・レイジェス・カストロ(Cleto Reyes Castro)さんによって誕生したグローブです。
息子のアルベルト・レイジェスさんによって、1975年にCLETO REYESを商標登録。
そして、1979年にIndustria Reyes SA de CVを設立しました。
現在の世界タイトルマッチにおいて、レイジェス社のボクシンググローブは一番使われており、このCleto Reyes製品は国際市場で著名な地位を誇っております。
実際の製造しているところが見れます。
クレト・レイジェスさんの息子アルベルト・レイジェスさんが出ています。
グローブの特徴
値段
商品参考:Cleto Reyes Training Gloves
エバーラスト(Everlast Worldwide Incorporated)
エバーラストは誰もが一度はこのロゴを見たことがあるのではないでしょうか。
1910年にブロンクスで創業された、ボクシング用品製造・アパレルブランドです。
現在はマンハッタンに本拠を置いています。
エバーラストは、ボクシンググローブ、MMAグローブとフィットネス機器の世界有数のメーカーであり、ライセンサーです。
世界初のボクシングトランクスを開発したことでも有名です。
創業者のジェイコブ・ゴロムは、17歳当時、仕立て屋の息子であり水泳選手でした。当時水着の耐久性が弱かったため、1年間通用するスーツを作り始めたそうです。彼は誇らしげに彼らに “EVERLAST(永遠という意味)”と名づけました。それがエバーラストの始まりです。
あのジャック・デンプシーが15ラウンド以上耐えられるヘッドギア開発を依頼したことでも有名です。そして、デンプシーは見事にチャンピオンになりました。
そしてエバーラストはスポーツ用品やアパレル業界全体で最も有名なブランドに発展していきました。
シュガーレイロビンソン、サウル・アルバレス、ベン・ヘンダーソン(UFC)など有名な世界チャンピオンが愛用しています。
2000年10月24日、アクティブアパレルグループ(AAGP)は、エバーラストブランドとボクシング機器を買収。そして、その7年後の2007年9月20日、Everlast Worldwide Inc.はイギリスの小売りグループであるスポーツダイレクト社によって買収されています。
現在、エバーラストブランドは世界100カ国以上で販売されており、世界中で88ライセンスを保有しているそうです。75カ国以上、6大陸で販売。
参照:http://www.everlast.com/about
グローブの特徴
筆者の所有するエバーラストグローブを実際に使用した個人的な感想ですが、他のメーカーと比べて、通気性が良く、そのためか臭わないグローブの長さがあるため、手首が固定され安全性が高いと感じました。
値段
商品参考:https://www.everlast.com/fight/boxing/gloves
グラント(Grant)
Grantは、1995年にニューヨーク市で設立された比較的新しいブランドです。
2017年11月現在、公式ウェブサイトというのを所持しておらず、フェイスブックがメインのHPとなるようです。
製造はメキシコで行っているそうです。
グローブの特徴
世界的に有名な選手がこのグラントを愛用しています。映画『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)でも使用されたことで有名です。 ゴロフキンが愛用していることでも有名ですね。メイウェザーもお気に入りです。
Grant has been used by some of the most elite athletes in the world including: Floyd Mayweather, Mike Tyson, Evander Holyfield, Roberto Duran, Sugar Ray Leonard, Roy Jones Jr, Joe Calzaghe, Bernard Hopkins, Julio Cesar Chavez Jr, Saul “Canelo” Alvarez, Laila Ali, Vitali Klitschko, and Wladimir Klitschko.
出典:Grant Worldwide Facebook
グラントは、フロイドメイウェザー、マイクタイソン、イベンダーホリフィールド、ロベルトデュラン、シュガーレイレナード、ロイジョーンズジュニア、ジョーカルザゲ、バーナードホプキンス、フリオセサールチャベスジュニア、ソール「カネロ」など、世界で最もエリートなアスリートに使用されています。 「アルバレス、ライラアリ、ビタリクリチコ、ウラジミールクリチコ。
値段
購入方法
販売を検索するとebayやAmazonが出てきますが、それはセカンド品であり正規品ではありませんので注意してくだい。
ツインズ Twins
ツインズ(Twins)はタイのムエタイで使用されている代表的なブランドです。
こちらはタイの2メーカーのひとつです。もう一つはWINDYです。以下紹介します。タイの国内シェアはこちらの方が大きいようです。
この2社はもともと一つのメーカーだったようです。しかし、子供の代ではそれぞれ別の会社になったそうですね。
もともとはムエタイ用品としてのブランドなので、日本のキックボクシングジムには置いてある傾向が強いように思います。やはりキックボクサーはタイにムエタイ修行に行かれる方が多いですので、その関係でこのブランドを使う方は必然的に多くなるでしょう。
グローブの特徴
このブランドグローブには本当に色々な柄や色合いや装飾デザインがある「ファンシーモデル(派手で装飾のあるデザイン)」が特徴です。
ライトピンクやライトグリーンなどの蛍光色で鮮やかなデザイングローブが多いですね。
だから見ているだけでも飽きません笑
値段
2007年に私が本場のタイのムエタイ二大聖地のひとつラジャナムノンスタジアムでこのグローブを買った時は確か3千円くらいだったような・・。今はもっと値段が上がっていると思いますが、現地で購入するとめちゃくちゃ安いのでタイ旅行に行かれた方はルンビニースタジアムかラジャナムノンの方に行ってみて下さい。
ウィンディー(WINDY)
ウィンディ(WINDY)はタイの2大ボクシングブランドのひとつです。
もう一つは先に紹介したツインズ(TWINS)です。
グローブの特徴
値段
ロンズデール(Lonsdale)
ロンズデールは1960年にイギリスのロンドンで設立されたブランドです。
その歴史は長く、現在では世界でも有名なボクシングブランドの1つになっています。
有名なボクサーですと、モハメド・アリ、マイク・タイソン、ヘンリー・クーパー、レノックス・ルイスなどが愛用していたことでも知られています。
元2階級制覇の伝説のファイター、リッキー・ハットンや元スーパーミドル級統一王者のカール・フロッチ愛用のイングランドブランドです。
特徴
値段
リングサイド(Ringside)
1977年に設立されたアメリカのボクシングメーカーです。
プロ・アマチュア・MMA商品など幅広くボクシング関連の商品を扱っています。
特徴
価格
リーボック(Reebok)
リーボック(Reebok)は1900年創業のイギリスのスポーツ用品ブランドです。
元WBA・IBF世界スーパーライト級スーパー王者のアミール・カーンのスポンサーでも有名です。このブランドはシューズのイメージが強いため、ボクシンググローブもあったのかと驚く方もいるかと思います。
そのため、持っていたら独自性があってカッコいいですね。
特徴
値段
アディダス(adidas)
アディダス (adidas) は誰もが知るスポーツ用品メーカーです。
実はドイツのバイエルン州に本社があります。
また、世界のアマチュアボクシングを取りまとめる国際ボクシング協会(AIBA)公認グローブとしてアディダスが指定されています。
参照:https://www.aiba.org/
国際大会で使用されている、白のロゴに赤と青のグローブですね。
ドイツブランドということで、ドイツで行われる世界タイトルマッチでもよくアディダスのグローブを見かけます。
印象に残っているのは、元IBF・元WBO世界スーパーミドル級王者のアルツール・アブラハム選手です。黒のアディダスグローブがとても似合っていたのは記憶に新しいです。
特徴
値段
ボディーメーカー(BODYMAKER)
ボディメーカー(BODYMAKER)は1999年設立のスポーツ・アパレル総合ブランドです。
(運営はボディメーカー株式会社)
主にトレーニングに関わる用品を扱っています。
特徴
参照:https://www.bodymaker.jp/shop/r/roo02/
値段
まとめ:結局どれがいいのか?「グローブは目的別に選ぼう」
種別 | ブランド |
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初心者・女性 | アディダス、ボディメーカー、ツインズ、エバーラスト |
価格・安さ(コスト)重視 | ボディメーカー、ロンズデール、アディダス、ツインズ、エバーラスト |
本皮や質へのこだわり、本格派 | ウィニング、レイジェス、グラント |
自分のネーム入り | ウイニング |
レア度 | グラント |
バリエーション種類(カラーの多さ) | ツインズやエバーラスト |