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ボクシングの魅力について

ボクシングの魅力とは何か?

本日はボクシングの魅力についてお話しさせていただきたいと思います。

ボクシングは一部の方々には以下のようにマイナスなイメージがあるのも事実です。

  • 野蛮なイメージがある
  • 殴り合いして何が楽しいのだろうか

こういったご意見です。

このように全く魅力を感じないという方もいらっしゃることでしょう。

今回ご紹介するのはあくまでもかつてプレーヤーであり、一ボクシングファンである私個人の意見になります。

ボクシングの魅力は人それぞれ異なると思いますし、違ってて当然だと思います。

もし、ボクシングに対してあまり詳しくなく、魅力について知りたいという方にボクシングの魅力をお伝えできればと思います。

この記事を読んで少しもボクシングに興味がわいてもられたら幸いです。

 

テクニックや駆け引き

ボクシングは単なる「殴り合い」ではありません。

殴り合いは喧嘩です。

ボクシングと殴り合いが決定的に異なる点は、技能を持った者同士が競い合うスポーツ競技だという点です。

ボクシングの試合では、緻密に計算された技術や駆け引きが行われています

ボクシングをやっていても観ていても面白いと思うのは、そのテクニックや駆け引きがあるためです。

ボクシングという試合においては、よほどのことがない限り技術力が高い人間が勝つようにできています。(もちろん番狂わせがあるのもボクシングの醍醐味の一つではありますが)

だからこそボクシングは面白く崇高なスポーツなのです。

もし、これらがなければただのまさに殴り合い喧嘩です。(私はこういうものには興味がありません)

スキルは練習すればしただけ上達していきます。

選手は一つの「テクニック」を試合で出すために、毎日の練習の中で繰り返し反復練習し磨きます。

まずはシャドーでできるように、次にサンドバックでできるようになり、そして実戦で出せるようにします。

最後は、試合でその磨いた技能を披露できるようにするのです。(それでもメンタルが影響して練習したことをすべて披露できないこともあります。)

練習で磨いた技能を披露する場所が試合です。

私はボクシングは単なる殴りあいではなく、一つの「アート」だと思っています。

 

世界のボクサーたち

ボクシングは世界的なスポーツです。

男女関係なしに多種多様な国の人たちがプレーしており、

また階級もタイプも異なります。

チャンピオンもWBA、WBC、IBF、WBOと主要4団体にそれぞれ軽量級からヘビー級までチャンピオンがおります。

そのボクサーの数だけ沢山の色があるのです。

世界のボクシングをのぞいてみるととても面白いです。

軽量級から中量級までおよそ10階級近く階級の壁を制覇したチャンピオンもいれば、6階級を制覇し無敗のまま引退したチャンピオンもいます。

華麗で奇抜なボクシングスタイルの選手もいれば、一発でKOするようなパンチャー型のボクサーもいます。はたまた、激闘型のファイタータイプのボクサーもいます。

本当に多種多様です。個性がバラバラで住んでいる国も年齢も幅広いです。

そして、選手ひとりひとりにチャンピオンになるまでのストーリーがあります。

チャンピオンの数だけストーリーがあります。

だからこそ面白いのです。

私もボクシングを始めた17歳の頃は国内のボクシングしか観ていなかったのですが、その後世界のボクシングを観るようになってさらにボクシングの世界の魅力にひきつけられました。

観ているだけでも本当に面白いです。

もし、あまりボクシングの魅力が分からないという方は、一度世界のボクシングを観てみることをおすすめします。

その面白さに気づけるかもしれません。

▼ちなみに世界のボクシングを観るならWOWOWですね。

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WOWOWの素晴らしいところはボクシングだけでなく、映画やドラマやスポーツ、そして、音楽、アニメ、ドキュメンタリーなど数々の番組が全て(3チャンネル)観れるところですね。

私は世界のボクシングを観るためだけにWOWOW(2,300円/月)に加入してますが、たまに海外映画も観ます。

年間にすると26,900円の経費ですがスーパーファイトなど、リアルタイム中継でPPVなどのお金を払わずに世界の統一戦などこの金額で観れるのはかなり安いと思っています。


スーパーマッチの時は、ボクシングの本場のアメリカラスベガスから生放送で観れたりもします。

かっこいい体になれる(シェイプアップ・筋肉の質が増加)

これはプレーヤー目線からの魅力ではあると思いますが、ボクシングをすると逆三角形の体つきになります。

特に鍛えられる筋肉部位としては、広背筋(背中の筋肉)や上腕二頭筋(二の腕)や三角筋(肩)が逞しく引き締まります。

背中が一回りも二回りも大きくなり、男らしいからだになれるでしょう。

ただ、ボクシングはウエイトリフティングのような重い重量を扱うトレーニングではありませんので、前の筋肉(胸の筋肉)に関しては大きな筋肉になるというよりは引き締まりシャープになる筋肉がつくという感覚に近いです。

ボクシングというスポーツは全身の瞬発力を必要とするスポーツですので、全身の運動神経が良くなります。

専門用語でいうと遅筋というよりは速筋=白い筋肉が鍛えられる感じです。

ボクシングの練習は朝1時間のランと、夜の2時間のジムトレといった感じで、長時間継続的に練習するタイプではありません。

いかに短い時間で質の高い練習をするかが重要です。

マラソンというよりは短距離走に近いかもしれません。

定期的に継続させれば体脂肪を落とすことができ、体のシェイプアップに役立ちます。

 

強くなり自分が成長を実感することが快感になる

ボクシングを通じてスキルが高くなり、フィジカルが鍛えられれば、結果的にそれが自信になります。

ボクシングを継続すれば以下のような成長をするでしょう。

  • フィジカル面が強化される→充実感につながる
  • メンタルが強化される→あらゆる場面で度胸がつく
  • スキルが向上する→自信になる
  • 実践や試合で結果が出る→自尊心が満たされる

このような結果を得ることができます。

自分を鍛え上げ、レベルアップすれば

「自分はこれだけ強くなったんだ」
「私はこれだけ練習してこれだけ成長したんだ」

と自然と思えるようになるでしょう。

結果は実践や試合に出ます。

そうなれば、ジムの方々やトレーナーや知人友人など周りは自然にあなたを認めてくれ褒められると思います

「お前スキルアップしたな」
「あれよくなっているぞ」

このように褒められればそれが自信や自尊心になります。

人は自分が全力を出し切って心身ともに頑張ったことに対して結果が出ると幸せを感じる生き物です。

ボクシングの魅力というのはこうところではないでしょうか。

つまり、自分の心技体の内発的な成長を感じることです。

 

一瞬一瞬の攻防が魅力的

ボクシングにおいて魅力的なのは一瞬の攻防です。

この瞬間に一気に集中力が高まります。

ボクシングにおいては一瞬たりとも見逃せません。

もし、ふと目を逸らしていた瞬間にKOしていたなんてこともあります。

だからこそ面白いのです。

以前、ボクシング殿堂入りしたジョー小泉氏がこんなことをおっしゃっていたのを覚えています。

試合を早送りして最後だけ観て分かったようなふりをするのは邪道です。

世界戦などのプロの試合においては目が離せません。

そういうスリルがあるところがボクシングの魅力ではないでしょうか。

 

ボクシングには男のロマンがある

ボクシングには男のロマンがあります。

男は「世界最強」という言葉に憧れを持ちます。

世界タイトルマッチで勝てはそれは事実上、誰もが認める「世界一強い男」です。

また、ボクシングには成り上がりの手段としての魅力もあります。

よく貧困地帯で育ったボクサーがその後反骨精神で世界チャンピオンにのし上がる話は有名です。

例えば、アジアの英雄マニー・パッキャオ氏もフィリピンのミンダナオの貧しい場所の出身です。

家計を助けるためにボクシングの試合をしてお金を稼いでいたところからキャリアがスタートしています。

簡単に言ってしまえばボクシングで必要なのは二つの拳とガッツだけです。(厳密に言えばもっとありますが笑)

こんなにロマンのあるスポーツは他にあるでしょうか。

「タイでは男はお金を稼ぎたければムエタイをやれ」という言葉があるように、ボクシングというスポーツは全くのなにもないところから一発逆転で世界にのし上がれるチャンスのあるスポーツです。

世界をとって有名になれば、住む世界が変わります。

 

職人のような孤独なスポーツ

ボクシングというのはとても孤独なスポーツです。

独りで黙々とトレーニングします。

外を走る際も毎回誰かと一緒に走るわけにもいきませんから、重い腰を上げて独りでトレーニングに打ち込みます。

シャドーをする時も相手をイメージしながら一人で完結します。

練習の多くは一人でもできてしまうため、団体競技とは違う面白さがあります。

だからこそ魅力的だと思っているのです。

ボクシングは孤独であり孤高なスポーツだと思っています

 

パンチだけであること

ボクシングというのはとてもシンプルで分かりやすいです。

使っていいのは二つの拳だけです。

足技や組技や投げ技は禁止されていますので、出来ることが限られます。

そうなるとパンチの技術をきわめていくことになります。

二つの拳で相手に与えた有効打を競い合うというシンプルさが私は魅力だと思っています。

 

表現の自由がある

ボクシングをする上では基本的にはどういうスタイルでやるもその選手の自由です。

アウトボクシングをしてもいいですし、インファイトをしてもいいです。

ボクシングをする中でもちろん守らなければいけないルールはあります。

そのルールを守った上でならどんな種類のパンチを出してもOKです。

私はその表現の自由さに魅力を感じています。

また、さきほども申し上げた通り、ボクシングの練習は孤独です。

なので、練習するのは自分の自由です、強くなるために何か新しいことをするのも、成長するのは自分の自由です。

その許容の広さが良いのです。

 

試合に勝った時の喜び

ボクシングの試合に勝った時の喜びというのは何物にも代えがたいものです。

一度この快感を味わってしまうとなかなかやめられないようです。

それは麻薬のようなものと言えます。

技量の差や格の違いで圧倒的に相手の技術を完封できた時などは最高だと思います。

これは完全にプレーヤー目線での魅力でありますが。

 

ノックアウト(KO/TKO)勝ちがあること

やはり、ノックアウト勝ちがあるというのは大きな魅力ではないかと思います。

KO勝ち・・・相手が倒れて10秒カウントが入ること。
TKO勝ち・・・テクニカルノックアウト。レフェリー試合続行できないと判断し止めること。
RSC勝ち・・・アマチュアのTKO勝ち。クリーンヒットだけでも入ることが多い。

野球でいうならコールドとか、サヨナラホームランといったところでしょうか。

一発で試合を止めることができます。

技能差があればあるほど、これは生まれやすくなります。

ただ、あくまでもKOやTKO勝ちというのは事故のようなものです

以前亀田選手がインタビューで世界タイトルマッチではなかなかKOで勝のが難しと話していたのを観たことがあります。

狙ってできるものではなく、またまたタイミングが良かったからKOできたという部類のものなのでしょう。

ヒットの延長がホームランになるようにです。

ボクシングに人を引き付ける要素の一つはこのKO勝ちだといえます。

それは華だとも言えます。

 

培った技能を披露する「芸術性」

これは比喩ではありますが、

ボクシングというのはアートだと思います

練習というところで磨いた技をいかに試合で出せるかということです。

(もし、そこで技がうまくはまれば相手をKO勝ちもしくはTKO勝ちする可能性もあります。)

いかに綺麗で華麗な技を出すか、いかに綺麗なフォームでパンチを入れるか、そういった芸術的な要素に魅力を感じます。

 

やって良かったこと

実際に私の場合やって良かったことはこちらになります。

  • スキルアップをすることができた
  • 自信や自尊心を得ることができた
  • 負けたことで多くのことを学ぶことができた
  • 飲み会にこの話をする機会が増えた
  • 仕事においてメンタル面・タフネス面で役に立っている
  • 肉体を鍛えることができ、シェイプアップもできた
  • 多くの試合を通じてプロセスの大切さを学んだ

まだまだありますが、ひとまずはこんなところであります。

 

最後に

もし、ボクシングの魅力がよくわからないという方には何か気づきはありましたでしょうか。

ボクシングの魅力は人それぞれです。

10人いれば10人違ったボクシングの魅力があると思います。

プレーヤーによっても観るだけの方によってもそれぞれ視点は異なります。

(今回ご紹介したのはプレーヤー視点が多かったと思います。)

もし、全く何も魅力を感じないという方にとっては何かしら魅力を感じていただけるきっかけになっていただけたのであれば幸いです。







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JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。