ボクシングには基本的として、ストレートを覚えたら、次にアッパーやフックを覚えていくのが良いでしょう。
目次
フックとはどんなパンチか?
フックとは真っすぐに相手にパンチを出すストレートパンチに対して弧を描くようにして体の捻転で打つパンチのことです。
このパンチはストレートと違い、拳が自分に近い距離で打つことになります。
一撃必殺のKOシーンが良く生まれるのもこのパンチが多いです。
理由としては、いくつかあるのですがまず角度にあると思います。
ストレートは相手の視界に入っている拳から真っすぐに相手に向かっていきますが、それに対してフックというのは見えない角度からえぐりこんでくるパンチになります。
なので、相手は反応できずにカウンターをもらってしまいノックアウトシーンが生まれるというのはよくあることです。
また、二つ目にフックは体の前の筋肉を多く動員するパンチです。
大胸筋(胸筋といわれるやつです)や上腕二頭筋(力こぶのところ)などの引く筋肉を利用するため大きな力が加わります。なので腕力が強い上体の筋力が強い選手にとっては大きな武器となるパンチなのです。
フックの種類について
フックにはいくつか種類があります。
左フック(レフトフック)
実践ではジャブと同様に頻繁に使われるパンチです。
ボクサーの中にはニックネームで”レフトフック”と呼ばれる選手もいるようにこのパンチから多くのKOが生まれています。
以前に私である筆者もこの左フックが一番得意パンチでありました。
一番試合でKO勝ちが多かったのもこのパンチです。
- ロングレンジ(離れた距離)から打つ左フック
- ミドルレンジ(中間距離)から打つ左フック
- ショートレンジ(接近戦)から打つ左フック
など距離やタイミングによって打ち方が異なるのが特徴です。
また、カウンターで打つのか、ジャブに近いかたちのリードパンチとして打つのかによっても変わってきます。
左ボディフック(レフトフック)
このパンチは相手のボディに対して打ちこむフックです。
中間距離から接近戦で多用されます。
カウンターで入った場合はノックアウトも生む非常に有効なパンチでしょう。
右フック(ライトフックまたはスイングまたはオーバーハンドライト)
右のフックです。オーバーハンドライトとも呼ばれています。
肩越しから野球のボールを投げるようにしてパンチを打ち込みます。
当てるタイミングには様々ありますが、タイミングよく当てることができれば、こちらも一撃KOをする可能性の高いパンチとなるでしょう。
距離はこちらも中間距離から接近戦が多いですね。
KOが生まれやすいのは中間距離からカウンターで入ったケースです。
右ボディフック(ライトボディフック)
接近戦などで多く見られます。
相手のガードが甘いときなどは入れやすいパンチです。
左フックや左ボディフックに比べると効き手のパンチになるので利用頻度はそこまでは多くないでしょうが、しっかりと入った時には大きなダメージを相手に与えることができます。
フックの打ち方について
フックの打ち方はストレートに比べると難しいとされていますが、コツさえ掴めば簡単に打てるでしょう。
- 左も右もフックを打つときには一度体にタメを作ります。コツとしては股関節にタメるイメージです。
- 次に足の捻転から上体を回していきます。
- 最後に腕がついてくるようなかたちでパンチが出てきます。
この3ステップです。
近日イラストも掲載しますので少々お待ちください。
腕の短い選手はフックが得意!?
短身長の選手や腕が短い選手にはこのフックが有効とされています。
実際には私もそういうタイプでした。
腕が短いとストレートをさし合う中間距離では不利なので、より相手に近づいた接近距離でたたかうことになります。
そうなると、相手の胸の前にはガードがありますので、打ち込むポイントはどうしても角度のあるフック系のパンチになるというわけです。
得意というよりは、そうたたかわざるを得ないというところでしょうか。
それを継続したところ結局あの選手は接近戦が得意だとなるわけですね。
さいごいに
フックに関していかがでしたでしょうか?
多少なりともフックについて理解はできましたか。
ストレートだけしか知らないという方には新しいパンチとして取り組んでみるのもいいかもしれませんね。
ではまたお会いしましょう!
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