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統一王者とは何か?
ボクシングには主要四団体というものがあります。
WBA、WBC、WBO、IBFの4つです。
このいずれか複数を同時にチャンピオンになった選手を統一王者と呼びます。
WBA王者とWBC王者がタイトルマッチを行い、ベルトをかけてたたかえば、勝ったほうに相手のベルトが行きます。
そうやって二団体>三団体>四団体とすべてのベルトを所持するチャンピオンが出てきます。
それを四団体統一王者と呼びます。
そうやって一つずつ勝ちを重ねてチャンピオンになる選手もいれば、逆に一回の勝ちで三団体統一、四団体統一王者になる場合もあります。
と言いますのも、もし三団体王者と一つの団体の王者がタイトルマッチをした場合、後者の王者が前者に勝てばベルトはすべて相手に渡る可能性があるからです。
たった一回の勝ちで三つのベルトをとった選手は沢山います。
日本にも統一王者はいるのか?
日本にも統一王者はおります。
有名な選手ですと海老原博幸氏、ファイティング原田氏、輪島功一氏、がかつてWBAとWBCでとっています。
近年ですと田口良一選手や井岡一翔選手がとりましたね。
2013年に日本ボクシングコミッション(JBC)は、当時日本では未公認でしたWBOとIBFを加盟しました。
それ以降世界の主要4団体が日本でも認められました。
つまり何が言いたいのかと言いますと、日本人でも最強の選手が出てくれば主要四団体王者が生まれる可能性があるということです。
もともとWBAとWBCというのはとても権威のある団体のため、日本はこの2団体しか認めていなかったようです。
しかしながらIBFとWBOも世界的に有名になってきた背景があり、加盟をしたようです。
団体が増えたことで統一王者が誕生する機会も増えたことは間違いないでしょう。
有名な四団体統一王者たち
テレンス・クロフォード(Terence Crawford)
まずはクロフォードです。
あのユリオリキス・ガンボアにKO勝ちしたのは記憶に新しいです。
スーパーライト級初の四団体統一王者です。
2017年8月にはWBA・IBF世界スーパーライト級の統一王者ジュリアス・インドンゴと統一戦を行い、3回にTKO勝ちで4団体の統一を果たしました。
バーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins)
この選手は数々のボクシング記録を打ち立ててきた伝説の王者です。
まずなんといっても史上初めて四団体統一王者になったことです。
また、49歳3ヵ月でWBA世界ライトヘビー級スーパー王座獲得に成功しており、最年長王座獲得記録も持っています。
まさに鉄人としか言いようがありません・・・。
そんなホプキンスもそれまでの道のりは平たんではありませんでした。
過去には刑務所に入っていたこともある悪だったようですが、更生の手段としてボクシングがあったそうです。
以前ドキュメンタリーで観たことがあります。
ジャーメイン・テイラー(Jermain Taylor)
そして、3人目はジャーメン・テイラーです。
階級はミドル級です。
シドニーオリンピックのライトミドル級で銅メダルを獲得したオリンピアンボクサーでもあります。
2005年に上記でご紹介しました4団体王座ホプキンスに勝ち、主要4団体の統一王者となったかたちです。
四団体統一王者、夢がある
こう見てみると四団体統一王者になっているのは、ミドル級、スーパーライト級などの中量級に多いように思います。
選手層が世界的にも一番厚い階級だからこそ真の王者が生まれる背景があるのかもしれませんね。
日本人でも沢山の王者を出している軽量級で近い将来四団体統一王者が生まれることを期待しています。
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