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【サラリーマン最強説ここにあり】私がやたらに独立を薦めない12の理由

会社が好きだ

巷では多くのブロガーがフリーランスという働き方を推奨していますが、
私は個人的には誰もがなるべきではないと考えています
そして、私は個人的には会社員=組織人という働き方が好きです。

以前20代前半の時に独立に挑戦した経験や、
私の周りの人間で、実際にサラリーマンからフリーランスになった方の生の意見や
またはその逆でフリーランスからサラリーマンに戻った方々の意見などを揃え、
考察いたしました。

今回は独立しようか迷っている方に読んでいただければと思い執筆いたしました。
私の考え方が少しでも進路の参考になればと思います。

仲間がいるので、寂しくない

独立したら独りです。
基本孤独です。
何を決めるのも営業をするのも独りで全て行わなければいけません。
それは孤独とずっと向き合わねばなりませんよね。

しかし、会社では独りではありません。
同じチームには仕事仲間がいます。
そう考えると組織って良いなあとつくづく感じます。
私はつくづく組織人タイプなのだと思います。

そして、私は会社の仲間が好きです。
もともと人が好きな性格というのもありますが、
一緒に仲間と仕事をするのはとても有意義な時間です。

もちろん、仕事ですから殆どは真面目なことであり、
持ちつ持たれつの関係だったりします。
しかし、同じチームの仲間と長い時間沢山のプロジェクトを行うととても愛情がわいてきます。
一方ひとりで独立した場合ですと最初はこの感覚は味わうのは難しいかもしれません。

 

常に仕事(案件)がある

当たり前ですけど独りでやっていくとなると、
営業活動をしなければいけません。
仕事を自分でとってこなければいけません

これに比べて会社員はどうでしょうか。
会社の多くは分業制です。
会社に問題がなければ、常に仕事をする上でのインフラやタスクは用意されている状態かと思います。

これは非常に効率的です。
それが組織の強みでしょう。

会社というブランドを扱える

独立したら自分の看板は自分のネームバリューだけです。
自分の持っている技能やスキルや経験だけが頼りとなります。
だからこそ、サラリーマン時と同じ働き方ではいけません。
以前よりに頑張らなければなりません。

しかし、サラリーマンはどうでしょうか。
サラリーマンには会社という看板があります。
会社という看板をはがしたらただの人ですが・・

この会社という看板はひとつの価値です。
「○○○○会社の○○さん」その看板はそのひとを何倍にも大きく見せます。
それは会社のブランド力なのです。

 

毎月決まった給料収入が入る

フリーランスには決まった日に同じ額の収入が入るという保証はありません。
言ってみれば経済的には不安定な状態です。

月内に納品しても振込は二ヶ月後などはざらです。
収入に波があります。

私の先輩にテレビ業界でフリーのディレクターをやられている方がいます。

フリーランスになって月100万を超えるときもあれば40万の時もあるよ。収入は増えたけど不安定だよ。

そんなことをおっしゃっていました。

しかし反対に、サラリーマンというのは安定的です。
毎月に同じ日に決まった額が入ります。
これってめちゃくちゃ凄いことだと私は勝手に思っています。

といいますのも、20代前半の頃に個人ビジネスに一時期チャレンジしたことがあったのですが、
その時にわずか数万つくるのにもめちゃくちゃ苦労した経験があり。。
(結局うまくいかず失敗に終わったんですが。)
お金を0ベースから生み出すことの大変さ、わかりますよね?

 

祝日や土日休みがある

独立すれば自由な時間が増えると思っている人がいるかもしれませんが、
実態は異なるようです。

労働の質や収益モデルにもよるでしょうが・・
多くはサラリーマン時よりも働くことになるかと思います。
それこそ休み返上で。

以前、フリーのクリエイターとして独立していて、現在は会社員に戻った50代の方に話を聞いたことがありました。

ジュタカ
なんでサラリーマンに戻ったんですか?

収入は良かったよね。サラリーマンのときの倍近くはあったときもあるよ。けど休みがなかなか取れないよね・・。これに尽きる。だから、友人から誘われていた会社に入ったんだ。収入は大きく下がったけど、何よりも休みが沢山取れる。今の方が全然良いよ。会社大好き。

というご意見でした。

ちなみにその方は現在日本とタイを毎月行き来している仕事をしている方で、たまにお会いしてお話を聞いています。

経済国の「会社員」というのは凄いことだ

これは27歳の時に世界を旅している時に思ったんですが、
実は世界って多くの人が「個人事業主」なんですよね
(もちろん雇われている人も多いと思うんですが)
世界中には生きるために苦労して日銭を稼いで生計を立てている多くの人がいます。

そんな時にふと思ったんです。

毎月決まった日に決まった額の給料が入るサラリーマンって最強だな、と。
しかも経済国のサラリーマンであれば額が額なだけになおさらです。
そう考えると日本の会社員っていうだけで、世界レベルからみればこれがどんだけ凄いことなのか。
社会保障もあり、通勤手当も出る。しかも半年に一回ボーナスも出る。
サラリーマン最強だと思いました。
だからこそ、帰国後は下手に独立とかするのではなく、サラリーマンになろうと思ったんです。

だからそういうことに気づくためにも出来るだけ若いうちに世界とか旅しておいた方がいいですね。

ローンが組める

独立したフリーランサーは保証が少ない分なかなかローンが組めないというのは有名な話です。

しかし、サラリーマンであれば勤務年数や状況に応じて例え年収が低くてもローンが組めます。
それは銀行が会社という看板を信頼しているからです。

ローンが組める=社会的信用がある、ということになります。

フリーランサーよりも社会保障が充実している

サラリーマンは個人事業主と異なり、社会保障が充実しています。
年金は国民年金ではなく厚生年金です。

また、保険に関してはケースバイケースですが、扶養家族が多ければ国民健康保険よりも社会保険の方が金額は少なくなる仕組みになっています。

一方フリーランサーは国民年金、国民健康保険ですので、
社会保障に関してはサラリーマンの方が充実していると言えます。

クレカが沢山つくれる

こちらは先程のローンの場合と似ています。
審査の点で安定しているサラリーマンよりもフリーランサーは審査が厳しいというのは想像ができます。

住宅ローンよりはハードルは低いでしょうが。

以前、フリーランサーの方からこんなことを言われたことがありました。

もし独立したいなら、独立する前に沢山クレカを作っておきな。独立したら作りにくくなるから。

そんなことを言われたことがあります。

独立することが決して自由とは限らない

独立すれば何をやるにも自由みたいな考えあるかもしれませんが、
よっぽど収益がある方でない限りそれは幻想かもしれません。

自分で営業しなければいけませし、
収入は大きくなるかもしれませんが、その分仕事量は増えます。

自由は自由かもしれませんが、
自分をコントロールできなければオンオフ切り替えは難しいでしょう。

好きなことはサラリーマンでも出来る

よく若い人でありがちなのが、

好きなことやりたいから仕事辞めます。

というパターン。
で、その好きなことは何か?ということです。

もし、「長期世界バックパッカーの旅!」とか「あの職へ転職!」とかだったらどうぞやめてください、となるでしょうが。

もし「もっと筋トレがしたい!」「もっと趣味がしたい!」「もっと収入を増やしたい!」とかそんなレベルの話だったら今いるところでもっと頑張る思考に切り替えるべきかもしれません。

空いた時間でとりあえずやってみてみましょう。
好きなことはサラリーマンでも出来ます
出来ないのは言い訳。
好きなことをやり続けられる意思と根気があるかまずは自分を試してみましょう。

能力や実績がないのに独立はおすすめしない

つらつらとお話してきましたが、
結局お伝えしたいこととしては、能力や実績がないのに独立はおすすめはしないということです。
失敗するのがみえてますから。

そうではなくて、おすすめしたいのはサラリーマンをしながらやれることをやっていきましょうというのが私の推奨する考え方です。
そこはブレていません。

会社員をしていたのに急にやめてやったこともない飲食店開きます!とか無謀ですから。
そうではなくて、週末に土日で屋台開くところから始めましょう。未経験なら。
もっといえばあなた料理つくるの好きなんですか?という話です。
友人や家族に料理を振る舞ったことありますか?飲食店にはよくリサーチしに行きますか?という話です。

サラリーマンをしつつ、一方で少しずつ自分のビジネスをつくり収入の流れをつくれば良いです。
それが給料を超えて2倍くらいになった時にはじめて独立は考えればよいでしょう。

さいごに

「サラリーマンは最強」ということでお話してきましたが、
フリーランスとか独立を否定しているわけではありません。
それはそれで素晴らしいことです。

あくまでも働き方の概念のひとつの提案です。
どういうやり方の方が自分にマッチングしているだろうかというのを鑑みて、
自分の合う方で良いのではないかと思います。







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JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。