実績も自信もないのに経営者になるのはNG
まずこの動画を見て下さい。
動画の中でのポイント抜粋
- がなり氏としては、自分の意志で経営者は目指してなるものではなく、気がついたら人がついてきて、経営者(≒リーダー)になっていたというのが本来あるべき流れ。
- 20代は「こうなるんだ!」と選択肢を狭めるのではなく、自分が与えられた環境の中で自分なりに一生懸命生きてみて、周りが評価を与えてくれる(先輩や上司や親など)ので、それを素直に受け入れるという生き方をすべき。それが自然体。
- 経営者になりたいという意志は良いことだが、経営者に向かうために経営者なるということが正解ではなく、「誰でも努力すること≒修行時代」があるべき。それを経験しないと、上手く行かなかった際や挫折した際に「耐えられない」。
- 実績/経験/学び/自信/満足/ステップも出来ていないのに辞めて独立するべきではない
- 真ん中レベルの人間が人を説得(精神的に支配)できない。
- 頼みたいと思われる程、実績や成績を積んでからでないと独立しても自信を持てない
- がなり氏の場合はディレクターをやめる際に「お金だすから経営者になれ」ともちかけられた過去がある。
- もともと制作には興味がなかったが、20代は「自分を高めるためにお金をもらえながら学べる」ところという基準で仕事を探していた。テリー伊藤に怒られているうちや絶対にやめないと思った。ゴールデン1本撮らせてもらうまではやめられないと思っていた。そこで辞めたら負けだと。
- その中で、ディレクターで結果を出した上で、その環境では商売について学べることが無かったのでやめた。
- 凄く勝った経験と凄く負けたという経験が必要。
- もし野望や人と違う生き方があるなら、TOPと人間と仕事が出来るところを選ぶべき。まずは修行して足腰を鍛えないと、色々な人のことは救えないし、感謝されない。
- この人に任せたいと思われるくらいまで突き詰めるべき。
- 目標があるならもっとブラックな成長できる環境で鍛えた方がいい。目標がないなら被害者意識になるので辞めたほうがいい。
- 本当に自信がついてからやらないと、仕事が来る前に終わってしまう(無様なかたちになってしまう)。
- 上手くいくことは怖く感じなく、上手くいくと思えるようになる。
- 20代は焦らずにゆっくりと足腰を鍛え修行して、40ー50の時に「20代の時にいい経験が出来ていた」と思えるようになっているべき。
このような内容が動画の中で語られています。ひとこと、なるほど・・・。
聞いていて頷いてしまいました。
本当にそのとおりだと思いました。
20代は圧倒的に実績と経験を付けるまで足腰を鍛えるべき理由
私もかれこれ10数年前に以前新卒で入社した営業系ベンチャー企業を9ヶ月も経たずに経営者を目指し「独立」を目指して見切り発車で辞めたことがありました。まさに経営者を目指すために経営者になるという、がなり氏の論法には合わないやり方です。
その当時の23歳の自分に言いたいこと、それは、
ちょっと待て。もったいないぞ。まずは腰を据えて、圧倒的に実績と経験を付けてから辞めたら?
ということです。
色々な意味で急ぎすぎていました。学ぶべきことがまだまだあったのに。
その当時に引き止めてくれた部長や役員の方には大変悪いことをしなたなというのが率直な想いです。
当時のことを10数年経った今あらためて振り返ると、
実績を出す前に会社をやめてしまった後悔について
- もっともっと頼られるほどの実績を積んでから辞めても遅くはなかったという後悔
- 社内1位の結果を出してからでも遅くはなかったという後悔
- 当時のお世話になっていた部長や一緒に頑張っていたチームの方ともっと一緒にやりたかったと思う>後悔
- その会社で社内ベンチャーという方法もあったという後悔
- もっと多くの人脈を作ってから辞めても遅くはなかったという後悔
- もっと業務上で学べることが多くあったはずという後悔
- 会社から必要とされてから辞めても遅くはなかったという後悔
- もっともっと成長出来たはずという後悔
- もっとビジネス戦闘力を高められたはずという後悔
後悔先に立たずですが、このように思います。
ちなみにビジネス戦闘力というのは以下で説明しています。
反対に上の項目がクリア出来ているなら、次のステップに進んでもいいかと思います。実績があるなら周りから声がかかるはず。それには少なくとも4〜5年くらいは下積みが必要だと考えています。
20代の時に知って欲しい、お金よりも大事な価値観
それは、
20代の内に大事にして欲しい価値観
- 仕事を通じてどれだけ多くのことを学べ、自分が成長出来るかという価値観
- 腰を据えて(足腰を鍛える)仕事をする覚悟
- 目標を持って苦労を楽しむこと
- 数年単位で信頼を積むという姿勢
- ビジネス戦闘力を上げること
- 今与えられた環境の中でとにかく我武者羅に仕事に向き合うこと
- 自分よりも格上の方たちと一緒に仕事をする経験を求めること
これらをベースの価値観にすることで、「もうちょっとここで頑張ってみようかな」と思ってもらえる方がいましたら嬉しいです。
まとめ:人生は長距離走です
30ぐらいになるまでに生き方を決められればいいなくらいの余裕をもっていきましょう。
人生は長距離走です。長期的に信頼されれば、チャンスは必ず来ます。
焦らずまずは腰を据えて淡々とやってきましょう。