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思考と感情と行動と結果の話

もう10年以上も前からこの「人生における感情や思考や行動のつながり」というテーマで色々な書籍や文献について日々研究しているが、人生においてどういう仕組みでこれらが働いているのかを理解するというのは普段日常ではあまりないことである。それはなぜかというと条件的に影響力の元に人が動かされているからに他ならないであろう。

今日はこの思考と感情と行動とその結果について少し図や解説などを交えながら、どういうものなのかを分かり易く解説できればと考えている。

思考が人生を形成し、感情が人生をコントロールしている

私が以前熱中していた書籍の中に『ユダヤ人大富豪の教え』という有名な書籍がある。

思考が人生をかたちづくり、感情が人生をコントロールしている

引用:『ユダヤ人大富豪の教え』本田健著

この中に書かれているこの一節が自分自身の脳裏に刻まれてからは、これがどういう意味なのかを紐解きたくなり、数々の文献を調べるに至った。著者の本田氏は立体話法というものを用いてこの書を記述されているようで、あえて読者によって色々な見解が読み解くことができるように著したようであるのだ。

そもそも「思考が人生をかたちづくる」というのはどういう意味だろうか。ロンダ・バーン著の『ザ・シークレット』によると、人は一日に6万回何かしらの思考をしていると述べられている。「ああ、眠い」「ああ、忙しい」「メールしないと」など数々の思考が全て一日で6万回である…。

人間は考える葦である

哲学者 ブレーズ・パスカル

「人は考える葦である」と述べたのは哲学者のパスカルであるが、一日に六万回も思考しているのだからそう呼んでも変ではないだろう。
仏教の世界では人には煩悩と呼ばれる108の心の働きがあるというが、いかに人間が人生の中で良くも悪くも思考というものとともに生きているのは事実なのである。

良い思考もそうではない思考もそれぞれの価値基準によって一日の思考活動は繰り替えされる。それは留まることを知らない。同じ思考が重なればそれは必然的に行動へと変わる要因になっていくだろう。人は何かの行動を起こすにはその前段階として、必ず何かしらの思考や感情が伴っている。それは自らが意識している・していないに関わらずだ。自分自身が思考したことが行動につながる、しかし、それは考えてみれば当たり前のことではないだろうか。

思考・感情→行動→結果

話を戻して、「思考によって人生がつくられる」のは理解できたが、「感情によってコントロールされる」というのはどういう意味合いになるのだろうか。ここで一つ分かり易い図を作成したので見ていただきいたい。

mind-emotion

これは思考と感情について理解してもらうための例え話だ。「感情が人生をコントロールする」これだけだと通常であれば理解はできない。しかし、それを野球に例えてほしい。あなたは人生という名のマウンドに上がっているピッチャーである。そして、あなたは自分の思考というボールを持っている。そして、その投げるボールによってあなたという人生はつくられる。ただ、コントロールが悪ければ暴投する可能性もある。暴投すれば、失点を許しかねない。そこで必要なのが感情という名のコントロールなのである。
例えば170km投げれる行動力と思考力や頭脳持っていたとしても それをコントロールできる感情力がなければ とんでもない方向(暴投)に投げてしまう可能性があるということになる。良い思考(ボール)は誰でも持つことができるが、それをコントロール(感情)して投げるというのが一番重要なことになる。
いかがであろうか、この例えであれば感情をコントロールするというイメージが少しなりとも掴めるのではないだろうか。

良い結果が良い感情を生むのではなく、良い感情が良い結果を生むという真実

感情についての文献を読み込んでいくと、いかにこの感情という人間の働きが思考や行動と同様に重要なものなのかということが理解できる。あの『7つの習慣』を日本へ広め、『成功の9ステップ』の著者でもあるジェームズ・スキナー氏は、

自分の感情をマスターすることがあらゆる成功の鍵である。

と述べている。良い結果が良い感情=気持ちをもたらすのではなく、良い感情が良い結果をもたらすと述べている。これはどういうことかというと、例えば同じエンジニアがいた場合、一日の始まりに二人はこういう感情=気持ちになったとする。

  1. よし、今日もチャレンジだ!良いシステムを開発するぞ
  2. 今日もデバックかあ、ため息 早く終わらないかな

どちらが良い結果を残すと思うかという話である。明らかに良い働きつまり、行動をするのは1であり、良い結果を残すのも1だろう。それが経験として何年も蓄積されれば、例え2にキャリアがあったとしても、いづれは1に追い越されるのは目に見えているだろ。
良い結果とは良い感情の結果論であり、物事の最初には良い感情で行動を起こすことが結果的に正しいということになる。

思考→行動→結果 ではなく 思考→感情→行動→結果

思考と行動と結果と呼ばれるが、実際には思考と感情と行動と結果である。
これはまさに上記の感情のコントロール箇所で説明したところであるが、ただ単に思考と行動を繰り返してもそこに感情というエネルギーがなければ、コントロールはされないということである。つまりコントロールされなければ結果は伴わないということである。

最後に

以前脳科学者の茂木健一郎さんがクリエイティブなアイデアは隙間時間から生まれると述べられていたのをテレビで観たことがある。確かに仕事の業務や何かの作業をしている瞬間というのはアイデアを生むというベクトルからは離れているのは理解できる。全く今までに考えも付かなかったアイデアはどちらかと言えば余暇や空白のふとした瞬間に生まれることが多い。思考活動というのは、有益な時間である。一日の中に空白の思索にふける時間というものをつくることだ。それはチャンスの時間である。今回は感情が人生をコントロールしているというのがメインの話にはなってしまったが、次回はこのような思考することの大切さについて述べていければと考えている。







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JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。