やらなかったことへの後悔
貴方様にはありませんでしょうか。
やらなかったことへの後悔の念。
人はたいていやったことの後悔よりも、やらなかったことに対する後悔の方が時として強く残ったりします。
次にやろうとしたタイミングでは一足遅かったなんていうご経験は誰しもあるかと思います。
そんな時はつくづく「あ~なんであの時やっておかなかったんだろう・・・」
と自分への後悔の念が出てきますよね?
私は沢山あります。
他にも例えば分かりやすいものとして挙げると・・
- とある異性のことが気になっていた。デートへの誘いを<できるにも関わらず>先延ばしにした結果、後で誘ったら実は数日前にお相手ができてしまっていたというケース。(あとから知ったことで、相手は何と自分のことが気になっていたということを聞かされる等)
- 社内で業務上取得を推奨される資格があったとする。そして、その勉強を<できるにも関わらず>先延ばしにした結果、チャンスが巡ってきたときにはその資格を保有しておらずチャンスを逃した等。
- 買い物をしていて、とある商品が欲しいと考えるとする。買おうか買わないか迷っていた。<買えるにも関わらず>それで、やっぱり買おうと思い翌日お店に行ったら「今日実は売れてしまった。次の入荷は先になる」と聞かされる等。
あくまでもこれらは例ですが、このような事柄は沢山あります。
ここで何を思うでしょうか。
私は大きく分けると二通りの解釈があると考えております。
- 他責・・・他人や環境やタイミングが悪かっただけだ。
- 自責・・・自分に全て責任がある。本気ではやりたいことではなかったのだ。
この他責か自責かの二つのどちらかです。
外に原因があるわけではなく、あの時やらなかった自分に責任がある
「何であの時やっておかなかったんだろう」という後悔をすることは沢山あるかと思いますが、そこでどういう解釈をするかによってその後の行動がプラスのものになるのか、それともマイナスなものになるのか分かれ目になると考えております。
私は結局のところ矢印を自分に向けないことには、過去のやらなかったことへの後悔というのは解決していかないと考えています。
それは外に原因があるのではなく、<できるのに>あの時にやらなかった自分に全責任があったという考え方です。
ポイントは<できたのにやらなかった自分がいた>ということです。
では、過去「やらなかった自分」は何故存在したんでしょうか?
理由を少しだけ考えてみましょう。
- 次回また直ぐにできると思ったから。
- 今はタイミングじゃないと思ったから。
- まだまだ日数は余裕だと考えていたから。
- 今やらなくても明日の勇気を持った自分がやってくれるだろうと責任転嫁したから。
- 疲れるし、大変だし、わざわざ今やる必要がないと感じたから。
- 面倒だったから。
- またすぐに手に入ると思ったから。
等など状況に応じていろいろなやらなかった言い訳や理由があったはずです。
しかし、結果はやり損ねたという事実がそこにはあるだけです。
できたのにも関わらず、どんな理由であれ先延ばしにした自分がいたのです。
そこに全責任があります。
その時にはできたけれどもやらないという選択をとった自分がいたわけであります。
(私だけかもしれませんが、そう考えることでなぜか肩の荷がスッと楽になります。)
本当ならできたんですから。
どんな正当な理由であれあの時にやらなかったのは自分なのです。
その事実は変えられない。
だからこそ、変えられるのは自分の解釈だけです。
次はできる時には絶対にやるという姿勢が大事です。
これはどんな分野にも言えると思いますが、この姿勢こそとても大事にすべきだと考えております。
人生とはタイミング
昔「ブラックビスケッツ」というウッチャンナッチャンのバラエティー番組から結成された音楽グループがありました。
その代表作のひとつに『タイミング』という曲がありました。
一度聞いてもいただきたいのですが、その歌詞の中には人生で大事な「タイミング」について歌われています。
サビの一部を引用させていただくと以下のようなフレーズが歌われています。
ズレた間のワルさも それも君の”タイミング”
ブラックビスケッツ『タイミング』サビ部分より
何か自分のことを言われているような感覚になりませんか笑
一人ひとりそれぞれ「タイミング」というのを持っていると思っていますが、それが良いタイミングか悪いタイミングかはその人の持つ能力だと私は考えております。
上記の歌詞ではその事柄を巧く表現されていると感じます。
ボクシングの世界においても「タイミング」というのはとても大事なものです。
パンチ力やスタミナを持ち合わせた選手でも、このタイミングを持っていなければ相手に勝つのはなかなか難しいと考えております。それこそカウンターと呼ばれるものです。
カウンターこそタイミングを技術として応用したものだと考えています。
人生で大事なことは、流れを掴むタイミングです。
この流れを読むことも常に意識においておかねばチャンスはどこかへ行ってしまいます。
そうすると「何でやらなかったんだろう」と後悔してしまいます。
人生「何でも」早いに越したことはない
リュック・ベッソン監督の映画『ジャンヌ・ダルク』の中でミラ・ジョボヴィッチ主演のジャンヌ・ダルクは、映画の中でこう述べています。
攻撃は早い方がいい
このセリフだけが色濃く鮮明に記憶に残っております。
理由としては、この言葉は人生においてとても大事な要素の一つだと思っているためです。
どんな事柄においても早いに越したことはありません。
転職をするにしても、恋愛をするにしても、旅をするにしても、何かを学ぶにしても、事業に失敗をするにしても、人生の早いうちに経験しておいた方が良い事は存在します。
何事にも適齢期と呼ばれるものがあるからです。
例えば、私は二十代後半に一年程バックパッカーをしておった時期があったのですが、そこでは40代や50代で仕事をせずに長期でバックパッカーをしている方々にも時々出会う機会がありました。(もしかすると仕事はされていたのかもしれませんが・・)。『深夜特急』の著者である沢木耕太郎氏は「旅には適齢期がある」と『旅する力』という本で述べられていますが、やはり長期間仕事をせずにバックパッカーをやるには、ある程度適齢期というものがあるのではないのかなと感じています。(もちろんご本人の状況によりけりですがね・・・)
人生の遅い時期になってから「嗚呼、あの時にやっておけばよかったな」というセリフは誰しもが言いたくはないです笑。
人生の早い時期に何でも経験するというのは長期的に見ると大変有益なものになると感じます。
映画『ザ・シークレット』の中にこんなフレーズがありました。
宇宙はスピードが好きです
どうやら宇宙はスピードが好きなようなのです。
もたもたしているよりもすぐに決断する人を好みます。
具体例として、成功哲学の権威『思考は現実化する』の著者ナポレオン・ヒルは、カーネギーから成功哲学を体系化する仕事を無償でやるかどうかの決断をわずか数十秒で行ったとされております。
もし一分でも遅ければカーネギーはナポレオン・ヒルは選ばれていなかったともいわれています。
そうなると数々の名著は現在存在していなかったかもしれないのです。
決断も何事もスピードを持って早くやるという姿勢は大事だと考えております。
「できる時にやる」というのは、後悔しないためのシンプルな人生の法則であると思います。
明日では遅いのですね。
使い古された言葉かもしれませんが、人生は常に一期一会だと思うことが大事です。
人生はよく一期一会だと言われますが、それは日々の出来事でも同じです。
今日会えた人に次に会えるかはわかりません。
明日会える保証はどこにもありません。
だったら今日会って思いを伝えておけば良かったとなってしまいます。
全ての出会いを一期一会だと思うことです。
もう明日にはそのチャンスはないと思うくらいでないといけない。
そのくらいでちょうどいいのですね。
できる時があるとすればそれは今です。
できる時にやっていきたいと思います。
確信をついていると思う。
死にゆく人が思う事。
やらなかった後悔の大きさに気付く。
ここから学ぶべき事は
ひと様々かも知れません。
しかしながら
経験とは
とても大切な事なんですね。
yodhinoblogさま
コメントいただき誠にありがとうございます。