大きな目標を立てることの弊害
本日は目標の設定における注意点について考察してみたいと思います。
この記事を読まれている意識や向上心の高い皆さまであれば、目標設定は行われていることと思いますが、その際にこんなご経験はないでしょうか。
- 目標を見ただけでうんざりする。尻込みする。
- 目標を見ても全然現実感がわかない。
- 大きな目標を立てろと本で書かれていたから立てはいいが・・・全く行動できていない。
- 目標を設定したが、それに対する何の行動もとれていない・・・やばい有言実行できていない。
このようなことはないでしょうか?
巷にある本の中には「大きな目標を設定しよう」という教えのものが多いですが、そこには大きな欠点があります。
それは、根拠(理由)と道筋(コース)が欠落していることにあります。
つまり、結論として、目標設定をする上ではこの根拠と道筋を明確に説明できなければ正しい目標設定をしているとは言えないということになります。
理由としては、高い目標を立てること自体は良いことであるのですが、「現在」の立ち位置と実現した際の「未来」の差分を比較した際に、あまりにもかけ離れている場合、そこに根拠は見出すことはできないためです。
例えば、現在年収300万円の人間が「年収10億円」という目標を立てた場合、そこに具体的な根拠と道筋を説明できなければ、それはただの理想でしかありません。
理想と目標は全く異なるものです。
理想とはそうあってほしいと思う最高の状態であり、目標とはそこに行き着くための目印です。
そこには具体性があります。
つまり、あまりにも突飛な目標というものは、正しい目標設定をしているとはいえないのです。
目標設定とは実現可能なものでなければならない
ではどうすればいいのかと申しますと、これはすでに答えが出ております。それは、
立てた目標に対して、根拠(理由)と道筋(コース)を具体的に説明できる目標を立てるのです。
理由としては、立てた目標に対して、達成できる理由を説明でき、そのステップや道筋を説明できるのであれば、それは実現可能な目標となるためです。
もし、そこに達成できる理由や方法やステップ等を説明できなければ、それは実現不可能な目標となります。
要は目標設定とは実現可能な根拠があってはじめて成り立つものであり、実現不可能な目標である場合それは単なる目標設定の失敗であり理想論でしかないということです。
どうやって目標に根拠と道筋を持たせればよいか
では、具体例として、どのようにして目標に根拠と道筋を持たせていけば良いでしょうか。
結論から申し上げますと、行動・習慣ベースで目標を立てます。
目標は数値化で表すかと思いますが、これを「結果レベル」ではなく、「実現レベル」で設定します。
「結果レベル」というのは、行動や習慣の結果もたらされる、報酬や金額などの数値のことです。
簡単な具体例でお話しします。
Aさんがお店で月商300万売り上げたとします。
その後従業員を雇い、努力を重ねて500万まで上げました。
そこで次は「月商1億」という目標を立てたとします。
しかし、Aさんはこの根拠を説明できませんでした。
この場合、正しい目標設定はできていないことになります。
そこで、Aさんは目標に根拠と道筋を説明するために、「実現レベル」の目標を立てました。
- 従業員をさらに雇う
- 営業時間を伸ばす
- 単価を上げる
- もう一店舗増やす
その結果まずは月商1,000万円、次にさらにそれを拡大させてようやく「月商1億」という目標値が見えてきます。
このような根拠がありはじめて売り上げ予測が立ちます。
では、次は新しいスタッフを募集しようか、もう一店舗増やすために物件を探すとことから始めようか等、具体的な筋道が生まれます。
目標設定で重要なことは結果レベルの数字だけではなく、実現レベルの行動プロセスがとても大事であるということです。
いかがでしたでしょうか?
もし、現在貴方様が持っている目標、こちらに対して、これを実現するための根拠と道筋を具体的に説明できなければ、その目標は見直した方がいいかもしれません。
ただ単に大きな目標を語ることは理想論です。
そこに具体的な根拠とプロセスがなければ意味のないものになります。
大事なのは結果レベルの高い数字ではなく、目の前の実現レベルの行動数値目標です。
それが根拠となる数字となります。
こちらを意識して目標設定してみると、目標設定が地に足のついたものになるでしょう。
結果行動もしやすくなり、目標達成にぐっと近づくのではないでしょうか。
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