バックパッカーズバイブル: ~世界を旅する前に読んでおきたい52の話~ (ジュタカ出版) Kindle版

蛭子能収さんの語る人生論が素晴らしい。『ひとりぼっちを笑うな 』を読んだ感想

ジュタカ
今日おすすめしたいのがこちらの本です。

蛭子さんの本。

今までテレビでの印象しか知らなかったのですが、タイトルに惹かれて購入。

良い意味で期待を裏切られる本でした。

簡単に蛭子さんの経歴をご紹介します。

蛭子能収(えびす・よしかず) 1947年10月21日、長崎県生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳で漫画家に。俳優、タレントとしても活躍中

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

色々とテレビでタレント活動をされていますが、本業は漫画家さんです。

読み放題で読めるようですね。

この本一冊で蛭子さんのルーツというか人生観を見ることができます。

それまでテレビの中での蛭子さんしか知りませんでした。

常にヘラヘラしているようなイメージ笑

しかし、それも計算されていたのには驚きました。

色々な職業を経て今がある

その経歴は凄い多種多様です。

高校卒業後、看板店→ちりがみ交換→ダスキン営業配達(7年)→漫画家→俳優→タレント・・・

殆どがチームワークのデスクワークのような仕事は選ばす、ひとりでマイペースに外回りでできる仕事を選んだそうです。

漫画で苦労された時期もあり漫画で入賞するまでは貯金を切り崩して一本でフリーターをしていたこともあるとか。

東京へ出てきた理由も興味深く、漫画家になりたかったというより、地元の看板店でどんどん自由がなくなっていくことが怖ったから東京へ出てきたそうです。

芸能人になったきっかけは漫画だった

芸能人となったきっかけはやはり漫画だったようです。

芸能人というのはやはり一般人ができない何かしらの特技や技能があるからなれるものだと思います。

以前にユーチューバーのシバターさんがこの点について話していましたが、私はそれに関しては非常に同感です。

俳優江本明さんが蛭子さんの書いた漫画に興味を持たれたところから、声をかけられ芝居に出たそうです。

そこから『笑っていいとも!』に出演するようになっていったそうですね。

もちろん、だからきっかけは本業である漫画だったそうです。

人が芸能人になるきっかけはそういった一芸の先にあるというのは間違いありませんね。

求められたことを淡々と精一杯

芸能界という厳しい業界の中で生き残っている理由を蛭子さんはこう話しています。

僕は一貫してずっと自己主張をしないようにしてきました。求められたことを淡々と精一杯こなすだけ。でもそれが、僕が芸能界でここまで生き残ってきた、なによりの秘訣です

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

自己主張しない・・・ 求められることを精一杯こなすだけ・・・

テレビ番組というプロジェクトの中では自己主張というのは流れの妨げになるといいます。

やはり制作するわけですからね。

これはどんな仕事でも大事なことではないでしょうか。

求められることに対して自分ができる精一杯の対応をし続けた先に信頼というのは生まれると思います。

そこからまた新しい仕事へとつながっていきます。

蛭子さんが長い間芸能界でずっと活躍されている大事な価値観なのでしょう。

地道にやることこそ勝てる人間の要素

また蛭子さんは地道に継続してくことの大切さについても触れています。

誰だって、「この仕事、イヤだな……」と思うことは何度もあるでしょう。でも、そこでコツコツ働いて腐ることなく地道にやっていれば、必ずよい結果につながると僕は思っています。

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

賛否あるでしょうが、蛭子さんは成功者だと思います。

それはこれだけ長い間芸能界で活躍し続け現在の地位を築いているからです。

そこには何かしらの仕事哲学のようなものがあるようです。

テレビでは印象はギャンブラーでだらしないのかななんて失礼な印象を持っていたんですが、本書を読み全く印象が変わりました。

非常に働き者です。仕事には真面目です。

そして直向きに継続していくことがとても大事だと述べられていますね。

腐ってはいけないと。

地道に続けるという姿勢。

こういう仕事に対する熱いものを感じました。

卑屈になることなく、与えられた仕事をしっかりとこなすような人材こそ勝てる人間です

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

勝てる人間になるための条件です

与えられた仕事を腐らずに地道に続ける。

求められることを精一杯こなす。

でもそれこそ本来のプロフェッショナルのあるべき姿といえるでしょうね。

どんな仕事に対してもその精神で向き合う姿勢が大事です。

共感した考え

また、共感したものの中には、「勝ち組負け組」についての考察がありました。

僕が思うに、自分でお金を稼いでそれで自由に生活していけるのなら、収入が多い少ないにかかわらず、それだけでもう〝勝ち組〟だと思うんですよね

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

蛭子さんはこの世の中には勝ち組も負け組もないといいます。

どれだけ昔仲の良かった友人でも、年月が経てば、収入や家庭や仕事様々な条件によって価値観が変化していきます。

自分が自立していて、自分でお金を稼いでそれで自由に生活していけていることが大事だということです。

新卒から数年くらいまでは収入の違いだけで勝ったとか負けたとかくだらないことを考えがちですが、それは非常に表面的で長期的にみれば非常にくだらないことなのでしょう。

そのためこの考え方については非常に共感しました。

また仕事を通じて自分を表現することに対しては異を唱えられておりました。

仕事とはお金を得ることであり、自分を表現するのは自由な時間だけだと。

お金をもらうためだったら、苦手としているようなことも平気でできてしまう。まさにこれは、〝お金の魔法〟みたいなもの

出典:ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21) 蛭子 能収(著)

だからこそ、仕事だけ割り切れ、いつも自分ができないこともできてしまうということです。

「お金の魔法」と述べられています。

確かにそれは存在します。

内向的な人でも営業はできるように、非力な人でも力仕事はできます。

それはお金をもらうためです。

お金にはその人を変える力があるといのは真実でしょう。

蛭子さんの場合ですとそのお金へのシビアさがタレントという仕事につながっているかもしれません。

もともと本書を読めばわかりますが、タレントとか人前に出るような性格はお持ちではないようですので笑

このお金や仕事の向き合い方への価値観というのはとても共感できる部分が多いですし、改めて勉強になります。

最後に

きっと蛭子さんの印象が変わります。

イメージしているよりも堅実な方です。

そして、仕事観では学べることも多い。

なぜ、長い間芸能界で活躍され続けることができるのか、その理由が分かります。

ぜひおすすめしたい一冊。







いつもシェアいただきありがとうございます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
アバター画像
JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。