以前、私は好きな人を想い本を出した。それは本というよりは完全に「恋文」であった。
その相手が読むか読まないかわからないが、読んだらいいな、という淡い期待を胸に彼女に振り向いてもらうために書いた本だ。
それまで過去に好きな人のために本を書くということをしたことが無かったのだが、初めてそういう行動に出た。というより勝手に行動をしていた。
恋という衝動はかなり強いエネルギーを持っている。
それは達成されるかされないかわからないような、そんな恋ほど強いエネルギーとなる。
ちなみに結果的には、そのときは失敗に終わったわけだが、強いエネルギーが芸術というかたちで転換された。まさに昇華といえる。
行き場のわからなくなった強い衝動のエネルギーがいい形で世の中に解き放たれたわけだ。
一つの失恋で本が一冊は書ける。
これは私の持論だ。
相手への想いが強ければ強いほど、そのエネルギーは行き場を求め、それが相手に届かなければ、別のかたちに転換される。
恋をしているときは本を書くチャンスなのだ。
好きなひとのために本を書こう
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