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【仕事ができる人の習慣】T社長の教え

【仕事ができる人の習慣】T社長の教え

去年2020年2月頃、時々お付き合いのあった知り合いのT社長の急逝を聞きました。
正直、去年のニュースではコロナと並んで一番の驚きでした。

それまでは、3週間に1度くらい日本からアジアに来られ、3〜4日くらいご出張で滞在され、エンジニアたちを指導しマネジメントされている社長さんでした。

私はそのT社長さんとは2〜3年前頃から時々お食事する関係でして、色々な場所に連れていっていただきました。

2019年の12月以降、2020年になってから「最近暫く見かけないな」と心配していたのですが、仕事関係者の方から訃報を聞かされた時は、正直ショックでした。最後にお別れした時が「じゃあね!またね!」といつものように明るい笑顔でしたので、まさかあれが最後になるとは思いもしませんでした。

T社長からは考え方であったり色々な仕事での考え方や人生観などについて色々と教えていただきました。
今回は、T社長へご冥福をお祈りするとともに、T社長への感謝を込めて教えていただいた「できる人の習慣」というテーマで、いくつかご紹介できればと覆います。

T社長について

某大手化学企業から出向し関連会社のIT企業社長。○京大卒で超高学歴。アメリカへの海外勤務有り。あの孫社長とも交流があった。会社の開発拠点をアジアに置きつつ、出張ベースで3週間に一回アジアに来ていた。

 

一切メールを返さない主義

T社長の驚くべきは一切メールを返さない主義という仕事スタイルです。

最初聞いた時は正直驚きました。

企業の社長には毎日多くのメールが届きます。

人によっては100〜200通ほどのメールを対応しなければいけなかったりします。

とてもではないですが、かなりの時間を要してしまいます。

T社長

メールなんて返さなくていいんだよ。

なぜ時間が無くなるか。それはメールに時間をかけ過ぎているからだよ。
だから、私はある時からメールは基本返さないことに決めたんだ。
そうすると、当然、返信の催促が来る。
それでも返さない場合もある。
本当に大事だと思ったメールのみを1〜2日以内に返す。
それだけだよ。

 

仕事にはいくつかのメールの種類があります。

  • 社内のメール
  • 顧客からのメール
  • 営業メール
  • サプライヤー・取引先からのメール

立場によってこれが出来る出来ないはあるでしょうが、この中でも優先度の低かったり、返す必要性のないメールというのは確かに存在するかもしれません。

決して返さなくてもいいメールというのも確かにあるかもしれません。
そうすることで自分の仕事時間というのを確保できることに繋がります。

 

とにかく朝方

T社長はとにかく早起きです。

以前なぜそんなに早く起きるのか尋ねた時がありました。

私はとにかく早朝に起きて朝5時にはオフィスに行く。
電車は混んでいないし、当然誰も会社に来ていない。
朝だけで殆どの仕事を終わらせてしまうんだ。
それに誰にも邪魔されずに仕事が出来る。

朝5時にはオフィスに行って仕事をするということでした。

モーニングメソッドの本にも書かれていますが、アメリカの有名企業の経営者にも多いみたいですね。

 

とにかくユーモアがあり笑顔で明るい

T社長は常に明るい方でした。

そして、一緒に話していて飽きさせないユーモアがあります。

とにかくお話すると話題が尽きません。

全然偉ぶるところもないのですが、それでいて社長です

その懐の大きさが、T社長の偉大なところです。

その時の年齢ではおそらく50代半ばだったかと思います。

 

仕事上の担当者や繋がりを大事にする

T社長は常に仕事で関わる若い担当者や私含め仕事上でのつながりを大事にされていました。

  • 職場の担当者
  • 同じ職場での関係者
  • チームのスタッフ

これらの方々にです。

私の場合は、T社長とは会社は違えど開発チームの担当者という立場の中で、ちょくちょくお誘いいただき、お食事をさせていただきました。

今思い出すだけでも、イタリアン、インターコンチネンタルのバー、韓国料理屋、韓国焼肉屋など、何度もお食事をしました。

真面目な話も多いのですが、それだけではなくプライベートやその他幅広いお話だったのを覚えています。

開発チームのスタッフたちのことをとても考えていらっしゃいました。

T社長の実際にチームスタッフも皆従順で素晴らしいスタッフが多かったのを覚えています。

 

T社長と孫社長とのお話

このお話は以前T社長からお聞きしたお話の中で一番インパクトがあったものです。

実はT社長はあの有名な孫社長とも交流があったそうなのです。
以前にそのお話をご紹介いただきました。

ソフトバンクが有名になる前の頃の話だそうです。
T社長はある日銀座のとあるバーで飲んでいたそうです。
すると隣にいた方とたまたま話す機会があり、その流れで名刺交換したそうです。

孫・・・どこかで聞いたことのあるような・・・

その時は実際にはわからなかったそうです。

しかし、帰宅後、何か引っかかると思い調べてみると、まさにあの孫社長だったそうです。

それからは定期的に、一回毎に30分だけお会いできようになったそうでした。

話のスケールが凄いですよね。

きっとT社長も社長になられた背景には孫社長の影響もおありになられたのではないでしょうか。

まさにT社長のメンターが孫社長であったのでしょう。

 

T社長への感謝

凄く明るく陽気な感じで「じゃあね!また今度ね!」という一言がT社長との最後の言葉でした。

正直もっと長くお付き合いをしたかったな、というのが本音です。

確かご自宅が関西の方だったかと思うのですが、東京のオフィスで5日働き、週末だけ自宅に戻るという生活をされていたかと思います。
こういった働き方もあるのかと色々と勉強にさせていただきました。

訃報を聞いたとともに、非常に残念でしたが、それとともにT社長との色々なお話を思い出し、それを世の中のために役立たせるかたちで今回このような記事を作成させていただきました。

T社長、ありがとうございました。







いつもシェアいただきありがとうございます!

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JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。