目次
タイのレッドブルの成り立ちや種類・値段・成分・カフェイン量など
タイに来るたびに疑問に思うことがあります。
それはタイにはなぜこんなに多くもの栄養ドリンクの種類があるのか?ということです。
また、日本に売られている炭酸入りの製品とどう違うのか?ということも疑問でした。
(日本で販売されているものには炭酸がありますが、タイで販売されているものには炭酸は入っていません。)
そこで、ちょっとこのレッドブルについて調べてみました。
そもそも誰がつくったの?
wikipediaで調べたら一発だったのですが、Chaleo Yoovidhya(チャリアオ・ユーウィッタヤー)さんという方が(1923-2012[享年88])このドリンクを開発し、世界的なナショナルブランドにされたそうです。
このエナジードリンクで何と彼は数千億円も稼いだそうです。(息子さん[Chalerm Yoovidhya]が2016フォーブスのタイ富豪50で4位[$9.7 Billion]に選出されています。)
ユーウィッタヤーさんの死去の記事はニューヨークタイムズ紙に記載されています。(以下こちらから一部参照いたします)
まともに教育を受けていなかったようですが、60年代初めにグラティン・デーン(Krating Daeng)の前身である小さな製薬会社「TC Pharmaceutical Industries」を設立しました。
タイで「赤い雄牛」と呼ばれたそうで、このレッドブルのもとになる飲料水「Christed Krathing Daeng」(レッドブルのもとになる甘い飲料水)は、労働者やトラック運転手といったエネルギードリンクが必要な市場に売り出されたそうです。
グラティン・デーン(Kratingdaeng Thailand)公式Youtubeチャンネルはこちら⇒
ナショナルブランドへの道のりは?
1984年にドイツの家庭用製品会社Blendaxの販売代理店であるディートリヒ・マテシッツさん(オーストリアの実業家で富豪 1944 – )(Dietrich Mateschitz)は、ユーウィッタヤーさんが様々なシロップを強力なピックアップ商品として販売していることを発見しました。
その後、ユーウィッタヤーさんとパートナーシップを結び、レッドブル社を創業したというわけであります。
つまり、日本に入ってきたレッドブルはマテシッツさんが持ち込んだもので世界的に販売されている炭酸入りエナジードリンクなわけで、その一方グラティン・デーンで販売されているものは初めからタイで国内販売されている製品であり、2つの販路があるということになります。
製品の種類
タイのレッドブルには数種類あります。
公式サイトに記載がありましたので、こちらをご覧ください。
値段
およそ10THB
日本円で約30円前後といったところです。
味はどうなの?
味はどの製品も似たり寄ったりですが、
日本で販売されているレッドブルの炭酸を抜き、原液を飲んでいるような感じです。
レッドブルの味そのものは殆ど変わりません。
日本のレッドブルは炭酸入り。
え、てかレッドブル以外にも沢山種類あるよね?
はい、タイのコンビニでは、レッドブル以外にも沢山種類があります。
実は有名な「M-150」は、レッドブル以上にシェアを持っています。
(日本でも2016年12月5日に発売されています。)
それまでレッドブルとM-150って同じ会社なのかなあと勘違いしていました。
全く違う会社の製品だったんですね。
ちなみにこの記事を書きながら飲んでいる製品がこれ↓。
カラバオという製品(製品情報)
gigazineさんのブログでも取り上げられていましたので、
こちらで他メーカーの種類を確認できます。
主観ですが、味はどのメーカーも殆ど同じです。
成分
日本との製品の違いで決定的なのはタウリンが入っていることだそうです。
日本ではレッドブルは清涼飲料水の部類です。
タウリンという成分が入るとそれは、栄養ドリンク(医薬部外品)として扱われるそうです。
リポビタンDにはこのタウリンが配合されていますので、医薬部外品ということになります。
ですので、タイのレッドブルは医薬部外品として含まれるタウリンが入っているものだと思いましょう。
タウリンとは?
簡単にポイントでご説明すると、
- 貝類・魚貝類に沢山含まれる成分。
- 血圧を下げてくれる。また上昇も抑制。
- コレステロールを下げる。
- 肝機能を向上させてくれる。
- 疲労回復に効果がある。
といったところです。体にとてもいい成分なのですね。
危険性は?
結論からいえば、一日に2~3本とるくらいでは全く問題ないということです。
怖いのはカフェイン中毒です。
一般的な成人では、1時間以内に 6.5 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合は約半数が、3時間以内に 17 mg/kg 以上のカフェインを摂取した場合はすべての場合に急性症状を発症する。後者の場合、重症になる確率が高い。神経圧迫による視覚異常や聴覚異常は確認されている。
wikipedia「カフェイン中毒」参照
エナジードリンクマニアさんの記事でこのことについて興味深い記事があります。
日本のレッドブル250mlの場合含まれるカフェインは80mg、
体重70kgの人の場合1時間にとれるボーダーが455mg、つまり6本(1.5L)となると書かれています。
アメリカでは急性カフェイン中毒での死亡例もあるようで、取りすぎはカフェイン中毒を引き起こす可能性があるということで良くないということが理解できます。
なるほど。
総括
製品のことについて、そして、ブランドの違いなどもわかりました。
レッドブルが大きくなる要因の一つとしてディートリヒ・マテシッツさんが大きなレバレッジとなったということが世界的企業になった大きな要因であるということが理解できました。
早速、朝アソーク周辺のファミマで2本カラバオエネルギードリンク買ってしまいました。
2本買うと2B安くなるみたいな表記が書かれていて、、上手いですよね。
ただ、飲みすぎには気を付け、一日1本~多くても2本くらいにおさえたいなと思います。
これはどういう意味かと申しますと、
KRATING(雄牛=ブル)+DAENG(赤)で赤い雄牛という意味になります。