旅はなぜ後の「人生の投資」となるのか？

旅をすることによって人はいろいろな経験をします。

その経験はすぐには活きないかもしれませんが、それが後々数年後、十数年後、必ず自分の糧になって自分に返ってくるでしょう。

いわば投資です。

若いころにした大きな旅は人生の投資なのです。

それがいづれリターンとなって戻ってきます。

必ずリターンがある堅実な投資です。

なぜ旅は人生の投資となるのかをまとめました、どうぞ。

１、素晴らしい思いでの数が心の財産や資産になる

資産には２種類あります。

まずビジネスや不動産などの金銭的・物質的なもの、

二つ目は良い思い出や素晴らしい経験や仲間などの精神的なものです。

どちらも大事なものですが、両方バランスよくつくっていきたいものです。

旅は後者にあたります。

旅で経験したこと、出会ったひと、五感で感じたことは

その後の人生で、大きなあなたの自信となります。

どんな苦しいときも大変なとき、あの時に旅したことを思い出すでしょう。

その経験や思い出はあなたの大きな力となるのです。

苦しいことも楽しいことも含めて「私はあの経験をしたんだ」という確信が

あなたの財産になるのです。

２、未知が既知になる

人というのは自分が思っている以上に知らないことだらけです。

ある分野で卓越した知識や経験をしていても

別のある分野では素人であります。

にも拘わらず知ったようなふりをして偉そうにしがちになってしまうものです。

旅に出ると今まで自分の頭の中にあった未知が既知に変わります。

既知とは、すでに知っているということです。

つまり、なんとなくしかわからなかったものが、

それを実際に経験することで既知に変わるのです。

知ったふりをしている人と、それを経験した人では大きな差があります。

既知が多ければ多いほど、その後の人生での

人との会話の質が変わってきます。

知らないことには興味があまりもてませんが、

知っていることというのはとても興味がもてるものだからです。

つまり、結果的に出会いの広がり方も変わってくるのです。

３、一生忘れない経験ができる

思い出して下さい、人生の思い出を。

あなたが過去のことを親しい人と語るときに

いつも何を話しますでしょうか。

下の名言をお読みください。

The world is a book, and those who do not travel, read only one page.

世界は1冊の本のようなもの。旅をしないということは、その本の1ページしか読まないようなものだ。

アウグスティヌス

これは神学者アウグスティヌスの言葉です。

旅の記憶というのは不思議と鮮明に覚えています。

あの日のあの人の笑顔、

あの時に話したあの会話、

あの時にもらったもの、

あのときにあげたもの、

あの時の匂い、

感覚で記憶しているのではないでしょうか。

旅はそれほど人生に大きなインパクトを与えている証拠ではないでしょうか。

一生ものの記憶だということです。

色濃く脳裏に刻まれるのです。

それは自分にとって新鮮な経験であり

価値のあることだということです。

逆にどうでもいいことというのは比較的すぐに忘れていきます。

どうでもいいからです。

一週間前に食べた夕食を覚えていますか？

覚えていませんよね？

そこまで価値がないからなのです。

逆に心に深く刻まれているものこそ価値があります。

１０年前にあの旅のあの国で食べたあの料理や値段をいまだに覚えています。

ということはそれにこそ価値があるとは思いませんか。

だからこそ旅は一生忘れることのない経験となるのです。

４、思考の引き出しが増える

当たり前ですが、経験や見たもの、聞いたもの、

触れたものが多ければ多いほど、

記憶の中に眠るアイデアや引き出しは多くなります。

それは後々、あらゆる場面で活きてくる可能性があります。

行動するかしないかはその人次第ですが、

それは斬新なアイデアかもしれません。

いかがでしたでしょうか？

以上が旅が人生の投資になぜなるのかのまとめでした。

旅は投資か？それとも消費か？という質問がもしあるとすれば、

それは「投資になり得る」と答えたいです。

もちろん、その後の人生に活きるようなかたちで行動しなければ

何にもなりません。

逆にそれが活きてくるようなかたちで行動をすれば

それは大きなリターンとなるのは間違いないでしょう。