目次
バックパッカーとは?
- バックパッカーとはそもそも何なのか?
- バックパッカーの定義とは?
- バックパッカーって何語?
- バックパッカーの歴史とは?
- バックパッカーと一般旅行者の違いとは?
本日はこのような質問にお答えしていきます。
記事のテーマ
記事の信頼性
ってかお前誰だよ、とつっこみが入りそうなので私のことを少しお話させていただくと。
7〜8年前くらいにバックパッカーで1年間で30カ国ほど旅行していました。一応はバックパッカーだったという認識ですw 現在は海外駐在員としてアジア諸国を拠点にぐるぐるしながら、IT系の会社で勤務しています。
この記事を読むことで少しでもバックパッカーについてのイメージを膨らませて、その後バックパック旅行に旅立ってもらうきっかけになってもらえればな、と思っています。(※特に20代の若い方に向けて)
私も20代の頃は「早く世界に出たいなあ」なんて思っていた私を世界へ押し出してくれたきっかけになったのが、まさにバックパッカーでした。今後世界を舞台に働きたいって思っている方に向けて気持ちを込めて書きます。
バックパッカーとはそもそも何なのか?
バックパッカーとは、バックパック+低予算で長期休暇を取り(主に国外を)旅行をする旅行者のことです。
▼バックパッカーに出ようと思っている方におすすめバックパック比較記事も書きました。
バックパッカーの定義とは?
厳密な定義はございません。
理由としては、あくまでも一般的な呼び名であるからです。
旅行者によってそのスタイルは様々でこれがバックパッカーだと断定できないものです。
ただ、世間一般的に以下のような傾向をとるのがバックパッカーとされています。
- 低予算・低コストで(パッケージの団体ツアーは使わず)行う、独立した個人旅行をする人々を指す言葉
- スーツケースは使わず、大きめのバックパック・リュックを背負うか、バックパック型のキャリーバックを引いて旅行することが殆ど
- 多くのバックパッカーは、高級なホテルは使わず、安価な宿泊施設(例えばゲストハウス、ホステル等の安宿)に滞在
- 旅行をするのに必要な全ての荷物をバックパックに詰め入れて持ち運ぶ
- 周遊型もしくは観光型の旅行
- 移動は公共の交通機関(バス・鉄道・列車・その他)を利用することが殆ど
- スーツケースは使わずバックパック(キャリーバックタイプも)を使う
- 短期旅行者の取得する世間一般的な1〜2週間程の休暇ではなく、休暇は1ヶ月以上〜数年程の長期休暇
- 「自由」且つ「孤独」な旅行スタイル
こんなところでしょう。
ただ、上でずらーっと説明してきましたが、中には「それは違う」という意見もあるでしょう。
それはそれで正しいんですね。
つまり、旅行というのは非常に多様的で形式的ではないので、明確な定義や数値みたいなものはないので、あくまでも一般的にこういうふうなものという感じなんです。
バックパッカーって何語?
なぜ英語圏の言葉なのかという点については、以下歴史で解説。
バックパッカーの歴史とは?
こちらも正確な起源は不明のようですが、もともとは17世紀(1600年頃)からヨーロッパの上流階級が始め出した慣習だったみたいです。それが時代の移り変わりとともにヒッピートレイルに代表されるような旅が世界へ広がり、
- 17世紀イタリアの冒険家ジョバンニ・フランチェスコ・ジェメリ・カレリ(1651-1725)が世界への旅に出る。これが世界で初のバックパッカーと言われているそうです。1693年カレリ42歳の時にスタート。ジュール・ウェルヌ著『八十日間世界一周』を著すきっかけだったともいわれています。5年間世界を旅したようです。(エジプト→コンスタンチノープル(現在のイスタンブールの前身)→聖地パレスチナ→ペルシア→アルメニア→南インド→中国→マカオ→フィリピン→メキシコ(アカプルコ))その後に自身6冊目の『世界を巡る』(1699)年を著すという流れになります。
- 17〜19世紀「グランドツアー」という裕福なヨーロッパ上流階級の若者が学業終わりに国外を旅行するようになる。これらグランドツアーという慣習がピッピートレイルに影響を与えたともいわれるよう。その目的地はたいていフランスやイタリアだったようですが、このグランドツアーの価値としてはルネサンスの芸術作品を見ることや音楽を聴くことの機会でもあったようです。フランス革命開始後はこの流行は終わったようですが、19世紀後もよい教育を受けた若者がグランドツアーに出るのが教育のひとつとされていたようです。
- 1960年代~70年代にヒッピーがヨーロッパからアジアまで陸路で渡って旅をする「ヒッピートレイル」がさかんになります。ルートは「ヨーロッパ→南アジア→インドネパールと陸路」で渡った旅とルートを指す言葉です。このヒッピートレイルを巡る旅こそが今日のバックパッカーの起源になっているようです。2020年の今でこそなくなっていますが、ヒッチハイクや乗り合いの民間バスでできるだけ安価に旅をするのがまさにそのスタイル。この頃、日本でも国内を長期低予算で旅行する「カニ族」という若者もいた。
- 1980年代以降は中東情勢の悪化により、ヒッピートレイルが減っていく。そして、世界中にバックパッカーが広がっていく。80年代と90年代の日本で個人旅行流行の一翼を担ったのが、作家・沢木耕太郎による紀行小説『深夜特急』だった。作家・沢木耕太郎による紀行小説であり、バックパッカーの間でバイブル的な扱いとされる。
- 2000年以降はテクノロジーの進化により、伝統的な低予算バックパッカーから予算を使える「フラッシュパッカー(flashpacker)」という電子機器を持ちあるく裕福な旅行者へ時代がシフトしていく。宿代や移動代は節約をしつつも、ノートPCやスマートフォンを使って自分の求めるものには予算を沢山使う旅行者のこと。
参考リンク:バックパッカー – Wikipedia
日本にも「カニ族」というバックパッカーがいた
1960年代後半から1970年代末にかけて流行した言葉に「カニ族」というものがあったようです。
これは大きな横長のリュックを持って長期の国内旅行をする若者を指した言葉だったみたいです。
今で言うまさにバックパッカーですね。
当時はその大きなリュックを背負ったまま列車などの出入り口を前向きで通ることができず、横向きにカニのように通ったところからそう呼ばれたみたいです。
参考リンク:NHK|ニッポンのポ >> 俗語辞典 >> 北を目指して横歩き「カニ族」
バックパッカーと一般旅行者の違いとは?
期間、費用、ルート、計画性に違いがあります。
理由としては、バックパッカーは「長期旅行」が前提であり、一般旅行者は「短期旅行者」が殆どであるためです。
具体的には、
- バックパッカー:1ヶ月以上〜4年未満(仕事を一旦ストップしているのが前提)
- 一般旅行者:10日間〜20日間(会社で休めるのは世間一般的にはこれが限度。例外はある)
- バックパッカー:食費と宿泊費と移動費を低予算で組む
- 一般旅行者:時間が限られているため、食費と宿泊費と移動費は比較的バックパッカーより多め
- バックパッカー:5カ国〜数十カ国で組むパターンが多い
- 一般旅行者:時間や日数が限られているため、1カ国じっくりか、1〜2カ国もしくは多くても3カ国〜4カ国を廻るケースが多い
- バックパッカー:出発便と帰国日と予算とざっくりとしたルートだけ決めて出発するケースが多い。もちろん、最初から最後まで細かく決めてから出発する人もいる。間のルートは途中で変わることもある。
- 一般旅行者:出発便と帰国便と、ホテルとルートと予算を全行程をある程度ざっくりもしくはきっちり決めてから旅行に行くケースが多い。はじめから終わりまである程度計画されている。
こんなところが違いではないでしょうか。
まとめ
今回は「バックパッカーとは?」というテーマで記事をまとめました。
明確な定義みたいなものがないので、世間一般で言われている内容になってはしまいますが、これからバックパッカー旅行に行きたいという方にはざっくりとバックパッカーというものがどんなものかわかったのではないでしょうか。
▼人生でも若いうちにバックパッカーに時間とお金を投資するべきと考えている方には以下記事もおすすめ。