バックパッカーズバイブル: ~世界を旅する前に読んでおきたい52の話~ (ジュタカ出版) Kindle版

世界一周旅行のメリットについて語ります

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旅のことを言語化するというのは以外にも難しいことではありますが、あらためて世界一周という旅がどんな価値が得られたのかを振り返りたいと思います。

あくまでも個人的な感想ですので、人それぞれ意見は異なると思いますので
そこは一意見として読んでいただければと思います。

「外国人」に対しての抵抗がなくなったこと

日本で外国人の人を見ると「外人さん」ということでどこか距離を置くというのはありがちです。(怖いというような)
旅後はそういった抵抗というのはなくなった気がします。
電車の中とか道端でも道を聞かれれば普通に答えます。
以前はてんぱってあたふたしていましたが、そういうことが減ったかなと思います。

考え方・価値観の幅が広がったこと

よくあるありきたりな回答ではありますが、実際には大きいと思います。
自分がいかに小さい世界で生きていたかということに気づきました。
具体的には宗教や国によっては真逆の考え方をするといった事情に出会った時です。
世界は相対的な価値観をもとにしていますから、ある国では正しいことでも別の国では間違いになったりします。
決めつけや押しつけで意見を述べることの愚かさに気づきました。
それは今後、他国籍の人と仕事をする上で活きてくると思います。

日本人であることに誇り・アイデンティティを感じた

どこへ行っても、どこに泊まっても、周りは外国人ばかりですので、よく「どこからきたの?」と聞かれます。
我々が欧米人の見分けがうまくないように、外国人からみてもアジア人の区別がつかないためです。
そこで毎回「JAPANです」というわけですが、そこで改めて自分は日本人なのだということを認識するのでした。
これはナショナリティー(nationality)の意識といえます。
これは日本にいるときにはあまり感じなかったことです。
また「日本食(外国だとブルジョワな食べ物ということに気づきました)」や「日本製品」にしてもそうですが、アジアでは特に評価が高いです。
それと同時に日本人であることに誇りやアイデンティティを感じました。
ああ、日本って凄いんだという認識です。
自国にプライドを持つという経験はあまりないと思いますが、世界へ出ることでそれを感じることができたかと思います。

先祖が築いてきた我が日本国への忠誠心

これは少し表現としては大袈裟かもしれませんが、やはりナショナリティを感じる中で
自信を持って「私は日本人です」といえることのすばらしさ、凄さを感じていました。
やはりこれだけの経済国や文化を作り上げてきた我が国日本というのは凄いんだなという実感を感じました。しかし、今の日本を作り上げたのは先祖や世代を超えた先輩たちのおかげです。先祖が築いてきたからこそ今の日本があるわけです。
私は先祖や先輩たちに恩義を感じました。
歴史の中の大和の民に対してもです。

ということで、これから数十年働く人たちも負けてはいけないと思っています。
日本を築いた先輩たちに今の若人はぬるいなとか、だめだなとか烙印を押されてはいけないし、思われてはいけない。
世界の認める日本であり続けなければならない
そのためには若者ひとりひとりが仕事に徹する
より大きな影響力のある役割の中で、社会貢献すること、それこそが今の若者のミッションであり、重要なことだということを認識しました。

もちろん、役割によって会社によって一個人ができることというのは物凄く小規模かもしれませんが、自分のために頑張ることが結果=日本のために社会貢献につながり=結果一個人が”国を牽引”するような思いで仕事に向き合うことが大事だし、そうして死ぬまで現役ぐらいの気持ちで生きていきたいと思えました。これだけでも世界一周に出た価値があったと思います。

日本人として生まれたことへの感謝の念

日本人であることに誇りやアイデンティティを感じたのともう一つが、感謝の念です。
帰国後に見た、日本の風景は出発時とは明らかに異なっていました。

  • 電車の中の空気感。殺伐とした空気はない。電車の中で寝ている人はいる。基本、国によっては電車で居眠りしている人はいません。
  • 道端で泥酔して寝ているサラリーマンがいる。
  • どんなお店でも「ありがとうございました」と感謝される。(サービスのレベルの高さ)

これだけでもすごいことだなって感じていました。
今まで当たり前だと思っていたことが実は当たり前ではなかったという事実・・・
そんな中で感じたのは、日本人として生まれたことそのことがまず幸運であるということなのだと感じたことです。(もちろん一概には言えないのは事実です。)
その瞬間、日本人として生を受けたことに感謝しました。

職業選択の幅が広がったこと

旅に出て職業観というものも変化しました。
それを感じたきっかけはマイナス要素であったかもしれません。
世界は広い、こんなにも人がいる、しかし、同時に多くの国では世の中には生まれながらにして職業が決まっている人も沢山いるという事実も知りました。
例えば、インドなどでは階級社会ですので、職業や結婚など生まれた時点である程度が決まっているといいます。他にも貧しい国では教育をまともに受けさせられないため、職業もある程度決まってしまうといったかたちです。このような国の多くは皆個人事業主です。
彼らは自分でお店を持ったり、自分で営業をかけています。つまり、自分で稼ぎ、食べていかなければいけないということです。家族でビジネスをやっていたり、一人でやっていたりします。そういう点から見ると、先進国の企業のサラリーマンであるというのは世界的に見ればすごいことです。企業に雇用され、スーツを身にまとい、毎月給与をもらえるというのは凄いことなのだとその時につくづく実感したというわけです。ブラック会社で働くサラリーマンを社畜とかなんとか言われたりしますが、世界から見れば、社畜であることがいかに凄いことか

そんな気づきから、われわれにはチャンスがあると実感しました。自分が想像している以上にどんな職業にでも就けるチャンスがあるのです。日本には2万8千種類の職業があると言われています。その中で就けるのは一つだけですが、求めさえすればその門は常に開いています。そういったことに気付けたのも大きな収穫でした。

海外に行くこと・住むことへの抵抗がなくなったこと

それまで海外に住むなんて想像もつきませんでしたが、実際にそういう抵抗というのは無くなっていきました。
よっぽどインフラや治安環境が劣悪な場所でなければどこでも住むことができると確信しています。それはやはり、実際に行ってみて、滞在してみて、その中で感じた治安の良さであったり、インフラの充実さであったり、自分が想像していたよりも大きな大都市であったり、いろいろと既成概念を覆されてきたという背景がありました。
人が海外で生活するのには最低限、

  • 温かいお湯・シャワー
  • 綺麗な寝床
  • 口に合う食事

この3つさえあれば十分に幸せ生きていけるのだということに気づきました。
その他にもいろいろと必要な要素はあるでしょうが、自分が最初に考えていたほどハードルが高いものではなかったということに気づきました。

行こうと思えばどこへでも行けるということ

小学校低学年の時に、日本各地はおろか、世界を巡るなんて想像もつかない理解できないことでした。電車はどうやって乗り継げばいいのか、どうやって行けばいいのか、など今思えば小さい頃は不可解なことだらけでした。
しかし、世界を廻っていて思ったのは世界はどこまでも繋がっているということです。
陸から陸へと、海から海へと。陸路で国境を越えるという機会はなかなか世界旅行でもしない限りないでしょうが、一部の地域や国を抜かして以外なら、行こうと思えばどこへでも行けるということを実感として気づきました。まあ・・・当たり前と言ってしまえば当たり前かもしれませんが、、それまでの自分の中ではそれは当たり前ではなかったのです。
物凄く大きなこと、何か特別で許可のいること、ではないかという認識がありました。けど実際はそうではなかった。メンタルブロックが外れました。必要なのはパスポートを資金と少しの勇気です。

※また、日本のパスポートはビザなしもしくはアライバルビザで
193カ国に行くことができます。

英語のヒアリング力(耳ができた)がついたこと

世界中どこへ行っても簡単な英語さえできれば苦労しません。
ネイティブじゃない国の人が話す英語というのは意外にも聞き取りやすかったり、逆に訛りが強すぎてわからなかったりします。しかし、いろいろな国の人の英語や言語を聞くことで少しずつですが耳ができていきます。訛りの英語も聞き取れるようになります。
もちろん、ネイティブの話す英語がいかに綺麗かということにも気づくと思います。
観光地をメインに廻っているからかもしれませんが、いかに英語が世界言語なんだなということにも気づかされました。

あらゆる事柄について自分の国との比較ができたこと

当然比較対象は日本になりますが、日本からみて、この国はどうだろうかということを考えます。こういう部分では劣るけど、こういう部分は日本も見習わないとなとか、
そういう視点で、文化や生活や経済などいろいろと比較できたのは
勉強になりました。

交渉やコミュニケーションの経験値が増えたこと

値段交渉、わからないことを聞くこともそうです。
色々な状況で交渉・コミュニケーションする機会があります。
当たり前ですが相手は外国人ですから日本人以上に伝わりません
そこは身振り手振りで伝えたり、紙に書いたり、スマホを駆使したりしたわけですが、これでもかというくらいにわかりやすく順序立てて説明する必要があります。
それまで外国語を話すことだけが重要だと思っていたのですが、そういった話す以外のボディランゲージなどのコミュニケーションが非常に大事なんだということにも気づきました。
また、最も重要になってくるのは感情でした。

あらゆる国の文化や生活を学べること

色々な国の食文化、生活を学ぶことができます。
日本に暮らしているだけでは絶対に理解できないようなことばかりです。
それを知ったからといってどうなるというわけではないですが、
未知が既知になります。
既に経験したこととして理解できるようになるのです。

いかがでしたでしょうか

細かく話せばもっとありますが、ざっくりと要点を話すとこういったところになります。
大きなお金を要して旅をするわけですからそのリターンで得られることも多いはず。
ただ、思いで作りとして「良かった」で終わらせても良いでしょうが、せっかくですから次に繋がる自己投資としての旅にしたいものです。

果たして「世界一周」に大金を払って行く価値はあるか?

個人的には勿論!と言いたいですが、こればっかしは価値観によるところも大きいです。
世界に対して全く魅力を感じていない人もいるのも事実。
海外旅行なんてしたくもないという人にとっては理解しがたいでしょう。
ですので、それ自体に大きな価値観を持っている方であれば行く価値は十分にあると思います。そもそも「行く価値はあるか?」という疑問が出る時点でもしかしたら、あまり世界一周には価値を感じていないかもしれませんそこは今一度内省し、自分の本心と向き合って決めることをお勧めいたします。







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JUTAKAノマドワーカー
約10年間の海外勤務を経て、海外・国内ノマドワーカーとして独立しました。日本をベースにタイ、カンボジア、ベトナム、インドネシア、フィリピンを拠点に活動しています。