目次
マインドセットとは=物事の考え方
マインドセットはそもそも英語で「mindset」と書きます。
意味としてはひとの固定された「考え方」や「ものの見方」という意味です。
固定概念や価値観(物事の判断基準)という言葉に置き換えられます。
よく「暗黙の了解」という言葉が使われますがあれがまさにそれです。
多くの個人の中の信念や共通の認識やルールです。
また会社組織などでは、「経営ビジョン」や「企業理念やミッション」などがこのマインドセットにあたります。
本サイトでも度々、目標設定や価値観やミッションの重要性を語っていますが、まさにそれこそ個人のマインドセットと呼べます。
マインドセットを再認識すると目的が明確化されます。
よってそれが時間の経過とともに結果に大きく違いが出るものになります。
ビジネスで例えてみます
マインドセットを理解するために、ビジネスで例えてみましょう。
Aさん、Bさん、Cさんがいたとして、3人はそれぞれジムを設立したとします。
それぞれの様子を見てみましょう。
Aさんに声をかけます。「ジムはどうですか?」するとこう答えます。
A「なかなか良いスタッフが育たないね。。皆さぼるし、言う事聞かないし。もう嫌になっているよ。」
ずっと愚痴をこぼしていました。次にBさんに声をかけます。「ジムはどうですか?」するとこう答えます。
B「大変だけど、なんとかやってるよ。もっと会員を増やして売上を上げたいね。」
Bさんはずっとどうしたら儲かるかついて語っていました。
最後にCさんに声をかけます。「ジムはどうですか?」するとこう答えます。
C「サービスに力を入れているよ。街で一番のジムにしたいね。お客さんに喜んでもらいたいからね。」
Cさんはずっとワクワクしているようでした。
さて、三者の違いはもうお分かりでしょうか。
- Aは嫌々取り組んでいます。愚痴をこぼしている状態です。
- Bはお金(心理学的に言えば外発的動機)のためにやっている状態です。
- Cは人の喜びのためにやっている状態です。楽しみながら取り組んでいます。
では質問です。さて、この3名の中でどのジムが一番ファンがつき、結果繁盛したでしょうか。
もう答えはお分かりですね。そうCさんです。なぜなら
この中で一番正しいマインドセットで取り組んでいるのはCさんだからです。
もし、これが1年後>3年後>5年後となっていけばどうなるでしょうか。
Cには多くのファンがつき、結果的に富も手に入れていると思います。
ABCでは結果にかなりの開きが生まれるでしょう。
違いはたったひとつの考え方だったのです。
簡単に言うとこれがマインドセットの違いです。
それが結果として時間の経過とともに、大きな差に変わります。
ノウハウ < マインドセット
さきほどの例でいうと、
ノウハウとは「何をどのようにやるか」ということ。
マインドセットとは「どのように考えてそれを行うか」ということです。
何をやるかは皆知っています。やることは分かっています。
どのようにやるかも皆理解しています。
しかし、どのように考えて実行するかまで考えている人は少ないのです。
ノウハウよりもマインドセットが大事といわれることはここです。
ノウハウ(何をどうやるのか)だけ知っていてもダメだということです。
ただ我武者羅にノウハウを実践するだけはなく、どう考えてやるかです。ただ行動するだけだけではダメということです。
正しい考え方で行動をすることが出来なければ結果は出ないということです。
「結果が出ない=考え方がブレている」ことになります。
マインドセットの違いが人生の差になる
怖いですよね。
たったひとつの考え方の違いだけで数年後には雲泥の差が出来てしまいます。
能力やスキルがあるのに伸びない、結果が出ないという方は分野はどうあれもしかしたらこのマインドセットが正しいくないのかもしれません。
だからこそ目標設定とかが重要になってきます。
よく大きなビジョンで大きく考えなさいと色々な自己啓発本で語られていますが、まさにこのマインドセットのことを言い表しています。
ひとつの思考の違いは、年数が経てばそれが大きな開きになってしまうのです。
高校時代の恩師の教え
昔高校野球時代に野球部の顧問がこのマインドセットに関わることは毎日のように生徒に教えていました。
いいかお前ら。野球だけやっていてもダメだからな。私生活や学校生活がちゃんと出来た上で野球をやらんと。他の生徒の手本にならないとあかんぞ。先生たちから応援されるくらいにならんと。学校生活で問題があるようなやつは試合に出さんぞ。わかったか!!!
これは今考えればひとつのマインドセットですね。
人として正しい考え方、どのように考えて部活動に取り組むのか、どのように考えて学校生活を過ごすのか、正しいマインドセットを顧問はずっと生徒たちに叩き込んでいました。
どれだけ優れた野球と指導(ノウハウ)をしても、どのように考えてその野球に取り組むかが大事だということですね。
要はそれは学校のためであり、応援してくれる父母のためであり、応援してくれる他の生徒への恩返しであったり、そういったところに目的意識をもたなければいけないよというマインドセットはずっと教えられてきました。
私のマインドセット
以前何年も前ですが、1年の世界一周から帰国する前に素直に考えていたのが、
「日本経済、日本のため、世界の日本に貢献するために、日本をつくってきた今までの先祖や先輩世代に恥じないようにこれからの世界を牽引する日本の時代をわれわれがつくる、日本と世界の架け橋になる、ために死に物狂いで働く」
というビジョンでした。今考えればこれは正しいマインドセットではあると感じます。なぜなら、そこには大きなビジョンがあるから。
それから数年経ち、現在海外駐在で勤務しておりますが、そのマインドセットはずっとこれからも忘れてはいけない原点であると考え、常に忘れないようにマインドセットしたいと思います。
メンタルトレーニングの現場でも応用されている
大学の頃スポーツ心理学について学んでいたのですが、その際にメンタルトレーニングについて専攻していました。
このマインドセットはスポーツ心理学の現場では当たり前のように応用されています。
試合で良い結果は良い考え方から生まれるというのはこの時に学びました。
よく授業で引き合いに出されていたのは、能力とメンタルレベルです。
例えば、能力スキルがレベル6でメンタルが100%の選手がいたとします。
メンタルが100%なので、試合では自分のスキル6をフルに出し切れます。
一方でスキルがレベル8で、メンタルが50%の選手がいたとします。
この選手は最初の選手より能力が高いのに、メンタルレベルが50%なので結果、半分のレベル4のスキルしか発揮できません。
結果、どちらが勝ちますかという話です。
練習に対しても、「よっしゃー今日も最高のトレーニングをしてやるぜ!!」
という選手と、「うわーめんどくさいなー早く帰りたいな!適当にやるかー」
という選手がいたとして、果たしてどちらの選手の方が良い結果を生むでしょうか?
答えはもう出ています。
これも正しいマインドセットと呼べます。
結論、マインドセットは一番大事
マインドセットについて理解を深められましたでしょうか。
今貴方様が何かに取り組んでいるとします。
それは仕事でもスポーツでも何でもいいですが、何をどのようにやるかよりもさらに、それをどのように考えてやるかを考えてみてください。
目的意識というやつです。
誰のために、何のために今あなたはそれをやっているのか。
正しいマインドセットをしてください。
https://t.co/B22EY9Ue5d
— ジュタカ (@Jutakablog) 2019年1月13日
マインドセットの例として凄く参考になる記事です。
「損得勘定なしにサービスにこだわったことで、結果として店の売り上げも伸びましたが、目先の利益を考えていたらこの結果にはつながらなかったでしょうね。」
目先の利益ではなくお客様を喜ばせたいというこだわり凄く大事
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